(7日、第106回全国高校野球選手権兵庫大会1回戦 灘―宝塚東)
全国でもトップクラスの進学実績を誇る灘。中軸を担う内藤正純選手(2年)は、広島県東広島市から往復約5時間をかけて、神戸市まで新幹線で通学している。「新幹線の中が主な勉強場所になっています」
小学生の頃から、友人と野球をして遊んできた。「日本のトップクラスの学校で勉強したい」と灘中に進み、野球部に入った。ますます野球が好きになり、高校でも続けることにした。
基本的に練習は週6日、平日は午後3時半から午後6時までの約2時間半だ。練習メニューはほぼ選手たちで考えている。
今春に卒業した野球部員11人のうち、現役で医学部も含めて京大に4人、東大には3人が進学した。宮崎秀明監督は「高校野球で緊張感を持ち勝負をする経験は、大学入試も含めて将来にも生きると思う。チームのレベルも年ごとに上がってきています」と話す。
灘は2022年夏、12年ぶりに1勝を挙げた。その翌年に入学した内藤選手は1年秋からセンターでレギュラーになった。長打力があり足も速い、と中軸を任されている。宮崎監督は「身体能力が高い。よく努力をしている」と話す。
内藤選手は、「目標を達成するために、何をするべきかを考えることは、野球も勉強も同じだと思う。今は甲子園という明確な目標を目指し、努力をしていることにやりがいを感じています」という。目標は、現役で東大に合格し、野球を続けることを目指す。今大会に向けては、「まずは先輩たちと2年ぶりの夏1勝を達成したいです」と話した。(森直由)
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