(8日、第106回全国高校野球選手権福岡大会3回戦 北九州市立7―8真颯館)
1点を追う北九州市立の四回の攻撃。1死満塁の場面で、北川和選手(3年)はファウルで粘り、9球目で押し出しの四球を選んだ。両手を広げ、164センチの体をいっぱいに使い、喜びを表した。
相手はシード校。勝機を見いだすには、接戦しかない。相手投手の球筋を味方に共有し、攻略のきっかけにしようと、少しでも多くの球数を投げさせようと打席に入った。狙い通りの結果に、「接戦にできると確信した。人生でこんなに喜んでしまったことはないかも」。
この押し出しで同点に追いつくと、後続の長打と犠飛で3点を勝ち越した。試合は延長にもつれこむ接戦に。1点差で惜敗したが、中山和真主将(3年)は「ムードメーカー(の北川)のおかげで、勢いが出た。最高の試合」とたたえた。(前田伸也)
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