(10日、第106回全国高校野球選手権佐賀大会2回戦 唐津商9―0唐津南)

 唐津南は七回、1人出塁すれば、チーム唯一の3年生、坂本翔主将まで打順が回る。1死から持丸仁哉選手(2年)が二塁打を放ち、2死二塁で坂本主将が打席に入った。「積極性を忘れずに」。初球を強振したが、中飛で試合が終わった。

 選手は17人。この日は体調不良の選手が出て、背番号「5」の坂本主将が捕手に回った。前田征宏監督は「1年の秋から同級生は1人になり、苦しい時期を知っている。性格が優しく、声で引っ張るようなことはできなかったが、よくやってきた」とねぎらった。坂本主将は「連合チームも経験し、野球は当たり前にできないと思った。来年は、目標だった夏2勝以上を達成してほしい」と話した。(森田博志)

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