(11日、全国高校野球選手権千葉大会2回戦、京葉0―10木更津総合=5回コールド)

 しとしとと雨が降り続く中、バレーボール仕込みのエールが響いた。

 京葉の選手は15人。スタンドには他の部活動の有志約100人が応援にかけつけた。中心にはバレー部を引退した栗原望さん(3年)がいた。

 栗原さんは前日、テスト返却の後、応援団長を引き受けた。バレーでは周りを見て指示を出すリベロだった。声の大きさには定評があった。帰宅後、エール交換のせりふや応援歌の歌詞を手に、ひとりで練習を重ねた。

 声はグラウンドの選手にも届いた。先発投手で同じクラスの赤羽由宇(3年)は「教室と同じで声がでかく、力をもらえた」。ただ、授業中に大きな声で話しかけてくることがあり、「それは本当にやめてほしい」と苦笑い。

 バレー部は接戦で負け、悔しい引退だった。「俺らの分も頑張ってという思いで応援した。来年は勝ってほしい」=袖ケ浦(マハール有仁州)

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