ボッチャで東京パラリンピック・金メダルに輝いた杉村英孝(42)が19日「TOKIOインカラミ」と所属契約を結び「心強い支援をいただく中で、ボッチャに専念できる環境を作って頂けた」と感謝を述べた。

既にパリパラリンピック日本代表に内定している杉村は「色々と 3年かけて準備をしてきましたし何よりも 出場権を取るために本当に一丸となって戦って予選を経て勝ち抜いて掴み取ったっていうのはとても価値がある」と選考レースを振り返った。

杉村は先天性の脳性まひで両手両足が自由に動かない。身体のバランスを取るのが難しい病気にも関わらず、16年リオパラリンピックでは団体銀メダル、21年東京大会では個人で金メダル、団体で銅メダルを獲得した。ボッチャを始めて今年で24年目を迎えるという杉村。

その魅力について「全て自分が選択と決定の中で競技を行っていき、自分を表現することができるっていうのがボッチャの魅力の一つ。また、いつでもどこでも誰でもどなたでもできる。年齢、性別、障がいの有無、また国籍など全ての垣根を超えて、同じステージで戦える、楽しめるスポーツというものはなかなかないのかなと思っています。そこが最大の魅力だと思います」と語った。

連覇を目指すパリパラリンピックでに向けて「自分の与えられた仕事をしっかりこなしていきたいと思っていますし出場できなかった選手の分までそういった方々の気持ちもしっかり持って大会に向けて準備をしていきたい」と意気込んだ。

■杉村英孝(すぎむら・ひでたか)
1982年3月1日、静岡県伊東市出身。先天性の脳性まひにより両手足を自由に動かせない。19歳のときに福祉施設の先生の勧めでボッチャを始め、09年日本選手権で3位に。翌年には日本代表に選出され、12年ロンドンパラリンピックから3大会連続出場。16年リオ大会では主将として団体銀メダル獲得に貢献。21年東京大会では個人戦で金メダル、団体戦で銅メダルを獲得した。得意のショット「スギムライジング」が21年の新語・流行語大賞トップ10に選出された。

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