(13日、第106回全国高校野球選手権岡山大会1回戦 津山18―2岡山白陵)

 津山の小倉悠弘(3年)の打撃がチームを勢いづかせた。

 二回表、相手の守備の乱れから犠飛で1点を先制した後、打席に立った。2球目。内角高めに来た直球を強振すると、打球は三塁線ぎりぎりに。野手が飛びつく姿に、「捕らないでくれ」と祈った。打球はそのまま抜け、左翼への2点適時打となった。チームに流れを引き寄せた。

 「初回に点が取れず、みんな緊張していたので、早く点を取ろうと思い切っていった」。仲間の緊張も一気にほぐれ、「ベンチが盛り上がってくれたのでうれしかった」と笑顔を見せた。試合が終わってみれば、3安打3打点2盗塁の大活躍だった。

 津山は県北部の進学校で、平日の練習時間は1時間半ほどと限られている。次戦はシードの岡山理大付。チームはシード校を倒して勝ち進み、ベスト8以上を目指す。(礒部修作)

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