(14日、第106回全国高校野球選手権鳥取大会2回戦 米子東9―2鳥取西)

 「今日は90点。要らない四球など、まだまだ詰めるべきことはある」。快勝にも、主将として大声でチームを引っ張った米子東の宮本芳孝捕手(3年)は試合後、次戦に向け気を引き締めた。

 悩んだ時期があった。自分は未熟でミスも多い。チームをしっかりまとめていた昨年の主将となぜこんなにギャップがあるのか。迷ってグラウンドで体が動かなくなることもあった。

 紙本庸由監督との面談などで、少しずつ気付いていった。「自分が良くなろう」と考えるのではなく「チームメートのために」。自分が打ちたい、勝ちたいではなく、「隣の選手に良いプレーを出させる」ように。

 三回は2人の走者を進める犠牲バントで好機を広げ、守っては3人の投手を巧みにリードして相手打線を抑え込んだ。

 次戦もこの日と同じ、やるべきことをやるつもりだ。(奥平真也)

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