■MLB ダイヤモンドバックス 7ー8 ブルージェイズ(日本時間15日、アリゾナ州フェニックス、チェイス・フィールド)

ブルージェイズの菊池雄星(33)が敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発、4回2/3、86球を投げて、被安打6(1本塁打)、奪三振6、四死球4、失点7(自責点7)、7点リードを守れず、6月12日以来の白星とはいかなかった。

約1か月間勝ち星に恵まれていない菊池、前回も8回途中までメジャー最多奪三振となる13奪三振、2失点の好投もチームがサヨナラ負けを喫して勝ち星が消えてしまった。ダイヤモンドバックス戦は過去3試合に登板し、0勝1敗とメジャー6年目で未だ勝ち星なし。

オールスター前最後の試合、チームはア・リーグ東地区最下位、ワイルドカード争いも3位のレッドソックスに9.5ゲーム差の9位と低迷している。

ダイヤモンドバックスのヤクルトでもプレーしていたT.ロブロ監督(58)は先発9人の内、菊池対策で右打者を8人起用した。菊池は立ち上がり、先頭打者にヒットを許したが2番・G.モレノ(24)を内角高めのスライダーで空振り三振、続く3番・L.グリエルJr(30)には内角低めのスライダーで見逃し三振と無失点に切り抜けた。

1点を先制してもらった2回には1死から6番・J.マッカーシー(26)、7番・E.スアレス(32)とスライダーで2者連続三振、ここまで4つの三振を全てスライダーで奪った。

菊池を援護したい打線は4回、無死から4連打で2点を奪うと、なおも無死満塁で8番・K.キアマイアー(34)が4号満塁ホームラン。7対0と菊池を大きく後押しした。

その裏、得点を取ってもらったあとの大事なイニング、先頭の3番・グリエルにはカウント3-1と悪くしてしまったがスライダーを打たせてセンターフライ。22本塁打でナ・リーグホームラン争い3位の4番・C.ウォーカー(33)をチェンジアップで空振り三振、5番・R.グリチェック(32)をセカンドゴロと3者凡退にしっかり抑えた。

勝ち投手の権利のかかった5回、先頭打者の6番・マッカーシーを詰まったファーストゴロに打ち取ったが、菊池とファーストのV.ゲレーロJr(25)とのコンビネーションが合わずに悪送球。さらにボールを拾いに行った菊池がアンツーカーに足を取られ転ぶシーンが。ここから投球のリズムが乱れて、7番・スアレス、9番・G.ペルドモ(24)に四球を与えて1死満塁のピンチを招いた。

ここで迎えるは菊池から2安打を放っている1番・K.マーテイ(30)、1球目のカーブを完璧に弾き返されてバックスクリーンに19号満塁ホームラン。さらに2番・モレノに四球、3番・グリエルにはライト前ヒットと立ち直る隙を与えてもらえず、2死一、三塁から5番・グリチェックにライト前タイムリーで7対5と2点差に詰め寄られた。続く6番・マッカーシーに四球を与えたところで降板となった。

菊池の後を受けたG.カブレラ(27)が7番・スアレスに2点タイムリーを浴びて7対7とまさかの同点に追いつかれた。菊池は4回2/3、86球を投げて、被安打6(1本塁打)、奪三振6、四死球4、失点7(自責点7)、勝敗は付かなかった。

チームは7回に3番・ゲレーロJrに14号勝ち越しアーチで8対7としたが、その直後、ハーフスイングの判定を巡ってブルージェイズのJ.シュナイダー監督(44)が抗議。試合展開のイライラもあり、球審に激しく詰め寄ると退場処分を受けた。それでもチームは1点を守り切り、オールスター前最後の試合で連敗を2で止めた。

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