(17日、第106回全国高校野球選手権鳥取大会2回戦 鳥取商8―2境)

 境の背番号1で4番打者の瀬川亮太郎選手(2年)は、敗れても涙はなかった。試合後、さわやかな表情で相手の校歌を聞いた。

 身長182センチ、体重85キロの恵まれた体格。大会第2日の1回戦では左越えに豪快な大会第1号ホームランを放った。この日も先制された直後の一回裏、同点に追いつく適時二塁打を放ちベース上で絶叫した。

 六回からはリリーフでマウンドへ。この回はまっすぐを狙われ2点を失うが、七、八、九回は無安打に抑えた。

 自分がチームの柱だと自覚している。「たくさん経験をさせてもらった。まずは秋に勝って選抜で甲子園。そして、夏もこの悔しさを晴らしたいです」。田本康二監督も期待を寄せる。「志が高い。一歩ずつ階段を上がっていって欲しい」

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