（18日、全国高校野球選手権鹿児島大会3回戦 れいめい1―2鶴丸）

　九回裏、1点を追うれいめいの攻撃。この回、先頭の川端聖七選手（3年）は２球目を引っ張り、一塁にヘッドスライディング。アウトが宣告され、しばらく動けなかった。「出塁するのが1番バッターの役割なのに」。チームはこの回、三者凡退に終わり敗れた。

　鶴丸の先発・松下侑聖投手（3年）は小学時代のソフトボール仲間。初回の打席で目が合うと、互いに笑みがこぼれた。癖はよく知っているという松下選手からは2安打1四球。継投した種子田和諒投手（3年）からも1安打。4出塁で１番打者の役割は十分に果たした。

　チームは谷内秀乃介選手（3年）、北田閏大選手（3年）、高田直輝選手（3年）、松元歩輝選手（3年）ら好投手を擁する。昨秋の県大会で準優勝、今春もベスト4に入るなど投手力で勝ち上がってきた。この日も鶴丸を2点に抑えた。

　「野手が投手陣を楽にしたかった」。戦い終えた川端選手はそう言って悔しがった。（宮田富士男）

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