(20日、第106回全国高校野球選手権福井大会2回戦 高志1―8坂井)

 「みんな本当によくやった」。高志の正山敦士主将(3年)は、敗戦後も笑顔だった。

 新チームになってから全員で打力を磨いた。明るいチームで、盛り上がると打線がつながる。1回戦の足羽戦では11点を奪って打ち勝った。

 この日は坂井打線に長打7本を含む14安打を浴びて劣勢だったが、四回に宮永惇史二塁手(2年)が内野安打で塁に出ると、正山主将と毛利優太投手(3年)の連打で鮮やかに1点をもぎ取ってスタンドを沸かせた。

 正山主将は守備の要の捕手として、エースの毛利投手、六回から継投した谷本寛平投手(2年)をリードした。「毛利はおとなしく、谷本は負けん気が強くて、本当に対照的。性格に合わせて配球するのが楽しかった」

 ただ、三回と五回に暴投がからんで失点した。「要所でバッテリーエラーが出てしまい、そこは悔しい」と話した。(鎌内勇樹)

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