(21日、第106回全国高校野球選手権静岡大会3回戦 浜松工11―1島田樟誠)

 4番から1番打者へ。

 浜松工・森下大馳選手(3年)の急な打順変更は、攻守の要、小粥獅峯選手(3年)の足の調子が良くなかったからだ。

 緊張があったという一回表。先頭打者として「気負わずに行け」との指示通り、高めに浮いた球を右翼へ弾き返す二塁打。先制のホームを踏み、「勢いに乗れた」。清水大翔選手(3年)の3安打4打点などの猛攻を呼び込み、制球に苦しむ相手投手陣を打ち崩して五回コールド勝ちを収めた。

 2回戦は思ったように打てなかった。「チームが吹っ切れた」という。

 次戦の相手は、定期戦で敗れたライバル浜松商に決まった。ベスト8入りに向けて、借りを返す一戦になる。(青田秀樹)

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