■MLB カブス 2×ー1 ダイヤモンドバックス(日本時間22日、イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が本拠地でのダイヤモンドバックス戦に先発、18度目のマウンドで7回、90球を投げて、被安打2(1本塁打)、奪三振10、四死球2、失点1(自責点1)で防御率は2.86。メジャー初の2ケタ奪三振、直近7試合で6度目のクオリティースタート(6回以上投げて、かつ自責点が3点以内)をマークも勝敗はつかなかった。“3番・DH”で先発した鈴木誠也(29)は4打数1安打1打点で打率は.265。9回に同点タイムリーを放った。

17日のオールスターゲームでは1回を投げて、パーフェクトピッチングを見せた今永、後半戦最初のマウンドは本拠地の大歓声に後押しされ登板。チームもナ・リーグ中地区最下位だがワイルドカード争いも9位だが3位のメッツまで4.5ゲーム差。

昨季は1ゲーム差でワイルドカードを逃したカブス、残り62試合で巻き返したいところ、今永は立ち上がり、オールスター出場を果たした1番・K.マーテイ(30)を2球で追い込むと、最後は外角低めのスプリットで空振り三振、2番・R.グリチェック(32)にはカウント1-2から高めのボール球のストレートを振らせ空振り三振、3番・L.グリエルJr(30)は追い込むと、外角低めへのストレートで見逃し三振。今永は3者連続三振と本拠地ファンも1回から大歓声を送る最高の立ち上がりを見せた。

2回、先頭の4番・C.ウォーカー(33)には追い込みながらもメジャー2個目のデッドボールで出塁させた。続く5番・E.スアレス(32)には内角高めのストレートでこの試合4つ目の空振り三振、その後も外野フライ2つと先頭を出しても落ち着いたピッチングでダイヤモンドバックス打線を抑えた。

3回には1死から9番・J.ヘレーラ(27)には91マイル(146キロ)のストレートが甘く高めに入ってしまい、捉えられたがレフトフライ。それでも今永はマウンド上で首を振り、グラブで自分の頭も3度叩き、気合を入れなおした。4回は先頭打者に四球を与えたが、1死から4番・ウォーカー、5番・スアレスと2者連続三振、今永はここまでノーヒットピッチングを見せた。

5回は1死から7番・K.ニューマン(30)を外角高めのスプリットでこの試合7個目の空振り三振、今永は5回まで7奪三振、それ以外、8つアウトを全てフライアウトとスピンの効いた伸びのあるボールで抑えていった。

6回、球数が70球に近づいても今永は9番・ヘレーラ、1番・マーティと2者連続三振で9個目、そして、2番・グリチェックにはスプリットを上手くコンタクトされて、センター前へ。この試合初めてヒットを打たれた。続く3番・グリエルJrに2球連続ボールとなると、今永はバックスクリーン方向を向いて、3度ジャンプして力を抜いた。初ヒットを打たれてもすぐに落ち着きを取り戻し、グリエルJrをライトフライに打ち取った。

今永を援護したい打線だがダイヤモンドバックス先発B.ファート(25)の前に6回までわずか1安打に抑えられて得点を奪えない。

すると今永は7回、1死から5番・スアレスにカウント2-1からストレートをコントロールミス。真ん中高めに甘く入ってしまい完璧に捉えられると、レフト場外に運ばれる先制の11号ソロホームランを浴びた。それでも続く6番・J.マッカーシー(26)を外角低めのスイーパーで空振り三振、メジャー初となる2ケタ奪三振をマークした。

カブスは0対1とリードされた9回、1死三塁で3番・鈴木が打席へ、1球目、100マイル(161キロ)のシンカーをセンター前へ弾き返し、同点タイムリーで今永の負けを消した。チームは延長10回、1死満塁で1番・N.ホーナー(27)が押し出し四球を選びサヨナラ勝ち、カブスは後半戦初勝利を挙げた。

今永は7回、90球を投げて、被安打2(1本塁打)、奪三振10、四死球2、失点1(自責点1)で防御率は2.86。メジャー初の2ケタ奪三振、直近7試合で6度目のクオリティースタート(6回以上投げて、かつ自責点が3点以内)をマークも勝敗はつかなかった。

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