(21日、第106回全国高校野球選手権千葉大会5回戦、木更津7―8東京学館船橋)
4点を追う九回表2死走者なしで、打席に立ったのは、木更津の1番打者・菅原達也(3年)。
九回の攻撃は8番打者から。八回終了時点で、もしかしたら自分が最後の打者になるかもしれないと考えていた。一方で、決してあきらめない、とも思っていた。
案の定、九回は2死で回ってきた。
「投手との対決を楽しむためには、とにかく気合が大切」。打席に立つと大きくほえた。
昨年、新チームが始動すると、打撃が弱く、9番打者に置かれていた。
昨夏の甲子園の映像を見て、研究した。ひじが内側に入らないフォームを目指し、素振りを重ねた。打率が伸び、秋季大会は1番に昇格できた。
この日すでに2安打。どちらも直球だった。直球が来たら絶対にいく、と決めていた。九回も狙いは変えない。2球目のまっすぐを右前に運ぶと一塁で跳びはねた。
これを契機に5連続安打で3得点し、1点差にまで迫った。一歩及ばなかったが、最後の打線のつながりに満足できた。
「みんなのナイスプレーがつないでくれた。全力でやりきったので後悔はないです」=ゼットエー(田辺詩織)
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