(22日、第106回全国高校野球選手権島根大会準々決勝 大社3―1出雲商)
九回裏2死走者なし。出雲商の矢田愛斗主将(3年)が打席に立った。この回、飯山幸成選手(同)が本塁打を放ち、1点を返していた。
「あいつはムードメーカー。周りが落ち込んでいても、やっぱり盛り上げてくれる」。あとに続けと願ってバットを振ったが、内野に飛球を打ち上げ、試合終了。応援スタンドにあいさつをした後、ひざを折って、しゃがみこんだ。
目標は「自分たちのためでなく、人を感動させられるチーム」だった。大会直前、学校がある島根県出雲市は豪雨で大きな被害を受け、日御碕地区は今も孤立状態が続く。
「試合を見てもらえたかどうかは分からないけど、(感動を与えられるよう)精いっぱいやりました」
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