第106回全国高校野球選手権鳥取大会(鳥取県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は23日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で準決勝2試合が行われる。4強のうち、私立勢が3校、地域別では米子勢が3校を占めた。

 第1試合は鳥取城北―米子北。春の覇者、鳥取城北は初戦こそ苦しんだものの、準々決勝は投打がかみ合って快勝、調子をあげてきた。米子北は準々決勝で、3連覇をねらった鳥取商に終盤に追いつき、延長十回タイブレークの末に破って勢いに乗る。

 第2試合の米子東―米子松蔭は、昨夏の準々決勝と同一カード。このときは米子東が競り勝った。両校とも今大会の準々決勝は、序盤に許したリードをはね返す勝負強さを見せた。継投策がカギとなりそうだ。

 いずれも好ゲームが期待され、大会はいよいよ佳境に入る。(斉藤勝寿)

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 第106回全国高校野球選手権鳥取大会の熱戦が続く「ヤマタスポーツパーク野球場」(鳥取市布勢)。グラウンド整備を担当するのは辻直希さん(42)と坂本陸さん(21)。指定管理者である公益財団法人「鳥取県スポーツ協会」の職員だ。

 試合開始前の早朝と試合終了後、時間をかけて、内野の土をトラクターなどできれいにならし、マウンドやホームベース付近はトンボで丁寧に仕上げる。試合の合間も生徒たちに指示をしながら一緒にトンボをかけていく。

 大雨の後は慎重に土を補充し、日差しの強い日は大胆に水をまくなど、天候に応じて臨機応変に対応する。

 辻さんは元高校球児。県内の社会人野球チームなどを経て、10年ほど前からこの仕事に従事している。試合中にイレギュラーバウンドを見ると悔しい気持ちになるという。

 「厳しい練習を重ねてきた選手たちが気持ち良くプレーできるように最高のグラウンド状況をつくりたい。私たちも全力プレーを心がけています」(斉藤勝寿)

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