(23日、第106回全国高校野球選手権島根大会準々決勝 開星2―1矢上)

 1点差で迎えた八回、遊撃手として先発していた矢上のエース皆吉赳翔(たけと)投手(3年)がリリーフのマウンドに上がった。最高球速は148キロ。プロ注目とも言われてきた。たちまち2者を連続三振に。九回も先頭から2者連続三振を奪った。

 ウェートトレーニングなどで下半身の強化に励み、ピッチングに限らず、打力にも磨きをかけてきた。「球の上をたたき、強い打球を飛ばせるように」。初回に先頭打者で二塁打を放ち、後続のスクイズで生還。「あの1点をみんなで守り切ろうと思ったけど」。甲子園出場はかなわなかった。

 尊敬する山本翔監督は、広島カープの元捕手。「(自分も)プロに行きたいと思っています」。(中川史)

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