全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会2日目、予選プールの順位に従って、各プール1位によるカップトーナメント、2位によるプレートトーナメント、3位によるボウルトーナメントと別れて決勝トーナメントが行われて、それぞれトーナメントごとに準決勝に進出する4校が決まりました。
7人制ラグビー高校日本一のタイトルが懸かるのは、予選プールを1位で通過した16校が参加したカップトーナメント。1回戦を勝ち上がった8校が激突した準々決勝は、予想どおりの激しい試合となります。
第1試合は、1回戦でこの大会の準優勝経験もある国学院栃木(栃木)を下した昌平(埼玉)と、名門御所実(奈良)の対戦。
前半は、伝統の黒のジャージに身をつつんだ御所実がペースを握ります。試合開始から、巧みにボールを確保して若山遥斗選手が先制のトライ。キックミスから1トライこそ許したものの、その後も着実に得点を重ねて19対5と大きくリードして、前半を折り返します。
前半は、ほとんどボールを握れなかった昌平、後半に入っても、御所実のうまさの前になかなかボールを継続することができません。それでも、交代選手が投入された3分過ぎから猛反撃を開始します。
追撃のトライを奪って、19対10と9点差に迫ると、キックオフから連携のとれた動きで、うまくボールを確保して最後は白鳥蓮選手がトライ、19対15とついに1チャンスで逆転可能は点差に迫ります。
残り時間1分少々、攻める昌平と守る御所実。ここからは、息詰まる攻防が続きます。
懸命に、ボールを継続して攻撃する昌平、しかし、最後まで落ち着いて対応した御所実のうまさが上回りました。最後は、昌平の反則を誘ってノーサイド。
試合終了と同時に、両チームの選手が互いを称えあった熱戦は、御所実が逃げ切って準決勝進出を果たしました。
準々決勝第2試合は、昨年の決勝戦の再戦となった、佐賀工(佐賀)と桐蔭学園(神奈川)の対戦。7人制には自信を持つ両チーム、前半からお互いの強みを出し合う展開となります。
桐蔭学園が、個人の走力と突破力を生かして先制のトライを奪うと、佐賀工は、全員が連動した動きと、積み上げてきたスキルの高さをみせて桐蔭学園の分厚いディフェンスを突破、内田慎之甫選手のトライなどで10対5と逆転して、前半を終了します。
後半も先に得点したのは佐賀工、開始直後に内田選手のこの試合2つ目のトライで17対5とリードをひろげます。
しかし、ここから桐蔭学園が猛反撃。後半から投入した選手が、要所、要所でスピードの違いを見せて、佐賀工のディフェンスを切り裂いて得点につなげていきます。
古賀啓志選手のトライで17対12と5点差に迫ると、後半の3分過ぎには、ペナルティーからの早い仕掛けで、西野誠一朗選手が中央にトライ。ゴールも決めて、19対17とついに逆転に成功します。
疲れから、どうしてもディフェンスの反応が遅くなってしまった佐賀工、この後の桐蔭学園の勢いを止めることが、できませんでした。試合終了間際にも1トライを加えた桐蔭学園が26対17で勝利、昨年の雪辱を果たしてベスト4進出を果たしました。
準々決勝、残り2試合は、早稲田実(東京)が粘る石見智翠館を振り切り初めてのベスト4進出。もう1試合は、予選プールで大阪桐蔭に快勝した大分東明(大分)が、報徳学園(兵庫)を下して、こちらも初めてのカップトーナメント準決勝進出を果たしています。
準々決勝の結果と準決勝の組み合わせは、ご覧のとおり。7月24日(水)、今年度の7人制高校ラグビーの覇者が決定します。
▼準々決勝結果(カップトーナメント)
御所実 19-15 昌平
桐蔭学園 26-17 佐賀工
早稲田実 24-19 石見智翠館
大分東明 33-14 報徳学園
▼準決勝組合せ
御所実(奈良) 対 桐蔭学園(神奈川)
早稲田実(東京) 対 大分東明(大分)
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