第106回全国高校野球選手権岩手大会は25日、盛岡市のきたぎんボールパークで決勝を迎える。夏2連覇を狙う花巻東と3年ぶりの優勝を目指す盛岡大付が対戦する。3年前と同じカードで、夏の甲子園をかけ、投手力のある花巻東が、打力のある盛岡大付をどう抑えるかが鍵になりそうだ。(藤井怜)

 今大会のこれまでの成績をみると、両チームとも4試合を戦い、打率は3割超。打点は花巻東17に対し、盛岡大付は31と上回る。投手力は両チームとも5人が投げ、失点は盛岡大付が12で、花巻東が3と少ない。

 花巻東はエース小松龍一投手と技巧派左腕の葛西陸投手をはじめ投手層は厚く、5人で44奪三振と好調だ。準々決勝で先発した田崎晴大投手は、7回を投げて被安打3におさえ、攻めの投球が光った。

 打線は1番打者の簗田蒼汰選手が打率4割を超え、引っ張る。盗塁数17、犠打18で、足や小技を絡めた攻撃も健在だ。

 盛岡大付は3試合で2桁安打を放ち、打線に切れ目がない。特に森谷光佑選手はチーム最多の7打点をあげ、吉田暉(ひかり)選手は10安打で打率が6割を超え、勝負強い。

 投手陣は3試合に登板した坂本遥輝投手が15奪三振と快投を見せてきた。背番号1の柴田莉羽世投手や、2試合で8回を投げ失点ゼロの若林真大投手らが控える。

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