この男性は、埼玉県桶川市の濱田久仁彦さん(64)で、1歳の時にポリオに感染して両足に障害が残り、車いすでの生活を続けています。
長く警察の職員として働いたあと、県内の警備会社に入り、車いすに乗ったまま障害物を動かしたり、車いすから素早く降りて心肺蘇生にあたったりする方法を訓練してきました。
そして去年11月、優れた技能がある警備員に与えられる施設警備業務2級の実技と筆記の試験を受け、ことし2月に合格証が交付されました。
車いすで、この試験に合格したのは初めてではないかと言われています。
濱田さんは、東京オリンピック・パラリンピックでも警備を担当し、会場の手荷物検査などにあたっていて、パリでのパラリンピックにも、警備会社が応援する選手の応援にいったり、現地の警備のやり方を視察したりすることにしています。
濱田さんは「どんな状況でも、さまざまな可能性があることを少しでも示せればと思います」と話しています。
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