第106回全国高校野球選手権愛媛大会は28日、松山市の坊っちゃんスタジアムで準決勝がある。これまでにシード4校中3校が敗退した。4強入りは初の松山中央は、2009年以来の甲子園出場を目指す西条と対戦。2年連続ベスト4の聖カタリナは、第3シードの済美とぶつかる。入場料は大人600円、高校生以下無料、障害者手帳などを提示した人とその付き添い1人無料。(中川壮)
松山中央ー西条(午前10時スタート)
西条は4試合中3試合で、中盤まで2、3人が継投し、エース宇佐美球児投手(2年)が救援した。最速140キロ超の宇佐美投手は、3試合計13回3分の1を投げて失点1。守りは4試合で失策1だ。
打線は新田との準々決勝で4打数3安打の2番・及川泰一選手(3年)ら上位が振れている。新居浜西との2回戦は2点差を逆転勝ち。3回戦も終盤に勝ち越し、第4シード小松を下した。
松山中央はこれまでの4試合すべて、タイプの違う2投手が継投した。内山凌佑投手(3年)は切れの良い速球が武器で、山本歩睦(あゆむ)投手(3年)は緩いカーブが持ち味だ。
4試合で失策はゼロ。打線は上位と下位でむらはなく、走者が出ると確実にバントで送る。
今治北との2回戦では2点差をはね返して延長でサヨナラ勝ち。準々決勝では、第1シードの松山商を延長の末に退けた。
聖カタリナー済美(午後1時スタート)
第3シードの済美はこれまでの3試合は堅実な戦いぶり。初戦の野村との2回戦は序盤に苦しんだが4―0で完勝し、松山北との準々決勝は1点差で競り勝った。
エース梅原朋貴投手(2年)はカットボールがさえ、2試合計16回を投げて失点1。3回戦で5打数5安打の小笠原晴人主将(3年)ら上位打線は集中打があり、1年生捕手の森勇琉(たける)選手は3回戦で本塁打を放った。
聖カタリナは2回戦で、第2シード今治西にサヨナラ勝ちして、勢いに乗っている。
打線は4番・河野嵐(らん)主将(3年)を中心に、これまでの4試合で計27得点の好調ぶりだ。
春先は3番手だったという身長190センチのエース有馬恵叶(けいと)投手(3年)が急成長。速球とフォークを武器に、今治西戦の完投を含む2試合計16回3分の1を投げて2失点と安定している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。