(第106回全国高校野球選手権西東京大会、28日決勝)

 3年連続20回目の夏の甲子園出場を狙う日大三と、9年ぶり30回目の出場を目指す早稲田実の対戦となった。ともに打力があり、打撃戦となりそうだ。

 両校が夏の決勝で戦うのは、2011年の93回大会以来13年ぶり。

 日大三はこれまでの6試合で本塁打と三塁打各5本、二塁打17本と長打力が目を引く。特に好調なのは、打率4割6分超の3番土井と、4割5分を超える5番岡本だ。

 守りも堅い。エースの左腕・谷亀は5試合に登板して防御率1・23。準決勝では与四死球0と制球力の高さをみせた。大会通じて、失策はチーム全体で一つで野手も安定している。

 対する早稲田実も強打者ぞろいだ。今大会で1、2番を打つ宇野は木製バットで5回戦、準々決勝と連続で本塁打を放った。エースでもある中村は打率5割。中軸の高崎や石原も4割超と当たっている。チームは5試合で10盗塁を成功させるなど、機動力もある。

 早稲田実のエースは左腕で、2年生の中村。4試合に登板し防御率は5・66だが、最速145キロを誇る球は球威があり、三振を27奪っている。準決勝の日大二戦ではピンチの場面でも大きく崩れず、成長を感じさせた。中村の出来も勝敗を大きく左右しそうだ。(西田有里)

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