データほぼない北朝鮮の相手に本来のプレーできず
日本勢として連覇をねらった張本智和選手と早田ひな選手のペア。
しかし、その結末は、まさかの初戦敗退でした。
“はりひな”の愛称で親しまれる日本卓球界の男女のエースはペアを組んで5年目。張本選手がコースをつくショットでチャンスをつくり、強烈なバックハンドで得点を重ねれば、早田選手は冷静に相手を分析して試合展開を読みつつ、男子顔負けの威力あるショットを繰り出します。
互いの強みを生かした攻撃的な卓球で、ことし6月から7月にかけ国際大会で4大会連続優勝。
この結果、今大会の第2シードとなり、圧倒的な強さを誇る中国ペアと決勝まで当たらない組み合わせとなりました。
早田選手は「混合ダブルスからオリンピックが始まるので、勢いをつけたい。第2シードを獲得でき、4大会連続で優勝できた勢いをそのままパリに持ち越して楽しく全力で頑張りたい」と話せば、張本選手も「メダルを取れる可能性がいちばん高い種目でもあり、決勝で金メダルを取れる可能性もある。早田選手とも『しっかりメダルをとりたいね』と話しているので、よい結果を残せるように頑張りたい」と意気込みを示していました。
そして迎えた初戦、過去に1度も対戦がなく、データもほぼない北朝鮮のペアが相手。
“はりひな”ペアは、本来のプレーができません。
序盤からミスが相次いだうえ、相手に攻撃のパターンを読まれ、リードを許す展開が続きました。
互いに得点を取り合い、勝負どころとなった第4ゲームを13対15で落とすと、第5ゲームも流れを引き戻すことができず、敗れました。
最もメダルに近い種目と、本人たちも周囲も見ていた混合ダブルス。
東京大会で、日本卓球界初の金メダルを獲得した水谷隼さんと伊藤美誠選手のペアに続く日本勢連覇は夢と消えました。
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