阿部詩 連覇ならず まさかの2回戦敗退

阿部詩選手は2回戦で敗れるまさかの結果となり、オリンピック2連覇の夢はかないませんでした。

東京大会直後の2021年の秋、パリでの2連覇を見据えて両肩の手術に踏み切った阿部選手はおよそ半年間、畳での稽古ができない状況が続きました。

復帰戦となったおととしの全日本選抜体重別選手権は途中で棄権したものの、その年の6月の国際大会で優勝すると、去年の世界選手権はオール一本勝ちと回復ぶりをアピール。さらにことし3月の国際大会では腰のコンディションへの不安を抱えながら決勝で東京大会の銅メダリストを相手に開始わずか7秒で内股を決めて一本勝ちで優勝しました。

大会後には「100%ではない状況でもしっかり勝ち切るということを意識しながら戦った。パリの舞台でそういう場面があっても絶対に勝ちきる強い意志を持つという経験ができた」と本調子ではない中でも、勝利をつかめる自信を深めていました。

そして今大会も1回戦を順当に勝ち上がり、2回戦も技ありを奪ってリードしていましたが、まさかの逆転負けを喫し、自身の2連覇、そして、兄の一二三選手との2連覇をともに逃すかたちになりました。

【1回戦】

東京大会の金メダリスト、阿部詩選手は1回戦で世界ランキング34位のカナダのケリー・デグチ選手に開始57秒に大外刈りで一本勝ちして2回戦に進みました。

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