大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)は28日、千秋楽の取組があり、横綱照ノ富士が1月の初場所以来となる10度目の優勝を果たした。本割で大関琴桜に敗れて12勝3敗となり、前頭6枚目の隆の勝に並ばれたが、優勝決定戦で隆の勝を寄り切りで下した。優勝回数が2桁に到達したのは、2009年春場所の横綱白鵬(宮城野親方)以来で、15人目。

 照ノ富士は1月の初場所で9度目の優勝を飾った後、ひざのけがなどの影響で3月の春場所、5月の夏場所と続けて途中休場した。だが、今場所は初日から白星を重ねた。11日目に新関脇の大の里、14日目には平幕隆の勝に敗れたものの、安定した15日間を送った。

 モンゴル出身の32歳、伊勢ケ浜部屋所属。11年に初土俵を踏み、21年秋場所から横綱。

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