■MLB カブス 5-3 マーリンズ(日本時間21日、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)がメジャー4度目の先発マウンドで6回92球を投げ、5安打3失点(自責2)。デビューから無傷の3勝目を手にした。防御率は0.84に。

試合後、今永は「やはりちょっと自分の中で良くない球は確実に打たれてますし」と反省しつつ、「今日も苦しみながら、なんとか最少失点で投げようと思って投げてました」と振り返った。

デビュー戦から3戦連続で自責点「0」を刻み、防御率0.00をキープしてきた今永だが、4度目の登板で初めて自責点がついた。さらに6回には初の本塁打を浴び良い流れを作れなかったが、打線が6回に一挙4得点で逆転勝利。

「僕の仕事っていうのは、まずチームが勝つことと、7回以上投げてチームが勝つことっていうのを自分の目標に上げていたので、(今日は)6回90球ちょっとで、7回のマウンドに上がれなかったっていうのは、これからの課題かなと思いますね」と話した。

さらに「もう真っ直ぐとチェンジアップだけじゃ通用しないので、カーブ、スライダーも投げていかないと。相手にはもう僕の術中、手のうちというのはバレているので。いろんなことを試してなんとか凌いで、最低限の最低限ができたかなって感じですね」と分析し、無傷の3連勝も余裕はないという。

4回には先頭バッターを高めの変化球で空振り三振に仕留めるも、悔しそうに空を見た今永。そのときの心境を「あの時はすごくメカニズムもバラバラでしたし、スライダーだったんですけども、あまり良くないメカニズムだったんで。これじゃダメだなと思いながら投げて、そういう仕草ではありましたね」と明かした。

「マウンド上で感情を出すのは日本の時から?」と聞かれると「感情を出す場面っていうのは、自分である程度意図する時もあるんですけど、やはりこう3アウト目とか、この地の利を生かして、リグレーのファンの方もすごく盛り上がってくれるので。日本の時はそこまで…たまにでしたけども。こっちは球場の雰囲気も含めて、球場全体で次の回“点を取るぞ”っていう雰囲気にするためには、ある程度感情を出した方がすごく盛り上がるので。そこはなんか日本と少しだけ違ったところではありますね」と、自身の変化について触れた。

これに記者が「だんだんまた自分がアメリカ人っぽくなってきてる感じに?」と返すと「どうなんですかね(笑)。んー、ちょっとこれから自分で自己分析したいと思いますけど」と回答はお預け。

2日のメジャー初登板(ロッキーズ戦)では、6回の失点ピンチを空振り三振で切り抜けて“雄叫び”を上げる場面も。「なんて言ったか覚えてないんですけど、その後に多分“レッツゴー”って言ったんで(笑)。少しアメリカ人になってるかもしれないです」と試合後に語っていた。この日もありのままの感情をマウンド上でみせながら、粘りの投球で勝利を手にした。

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