フェンシング女子フルーレでパリ五輪出場を確実にしている上野優佳(22歳)が工業用ガス大手のエア・ウォーター株式会社に4月1日付けで入社し、初のアスリート雇用社員として8日(月)に都内で会見を行った。
同じくフェンシング男子フルーレ日本代表の兄・優斗(24歳)も入社し、兄妹そろって同社から世界を目指す。
大分県出身の上野兄妹は、父がフェンシングのクラブチームを指導していたことがきっかけで小学生の時に競技開始。
兄・優斗選手は、妹・優佳選手の性格について『負けず嫌い』と話し、小さい頃から剣を交え切磋琢磨してきた。
妹・優佳選手は、日々の兄との対戦が今の強さにつながっているとし「幼少期は2個上の男子に勝つなんて本当は普通じゃないことなんですけど、やっぱり負けたくないっていう気持ちは小さい頃からあった。
永遠に負け続けて泣きわめくということが毎日のようにあったが、諦めずにずっとやってこれた結果、強くなれたのかなと思います。(優佳)」と幼少期を振り返った。
妹の優佳選手は、東京五輪で日本女子フルーレ史上最高となる個人6位入賞、団体6位入賞。
去年の世界選手権では女子フルーレ団体銅メダル獲得。16年ぶりのメダル獲得に貢献するなど着実に成長を遂げてきた。
既に女子フルーレ団体は、パリ五輪の出場枠を獲得しており、優佳選手は、個人ランク上位2名につけパリ五輪出場を確実としている。
「東京五輪が終わってからはメダル獲得の常連になれるほど日本チームが強くなった。ベスト4に入るのはもう当たり前。今回は、自信を持って金メダルを目指せるようなチームになったので、ぜひ期待をしていてほしいと思います。」と決意を述べた。
また、兄妹そろっての『五輪出場・メダル獲得』も将来的な目標として掲げた。
「兄妹でオリンピックに出る、そしてメダルを取るというのは、客観的にすごいことなので、それを成し遂げたい(兄・優斗)」
「小さい頃から2人で夢にしてきたオリンピック。自分たちの目標でもあり、家族としての夢でもあるので、そこを達成して両親に恩返ししたい(妹・優佳)」
パリ五輪のフェンシング日本代表の発表は、5月18日の理事会承認を持って最終決定となる。
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