■パリオリンピック™ スケートボード男子ストリート決勝(日本時間30日、パリ・コンコルド広場)
男子ストリート決勝で堀米雄斗(25、三井住友DSアセットマネジメント)が悲願の五輪2連覇を達成。
ラスト1本を残して暫定7位の崖っぷちから、ベストトリック最後の5本目で“神業”を成功。全選手でこの日最高の97.08点を叩き出し、大逆転で金メダルに輝いた。
表彰式を終え、ホッした表情をみせた堀米は「いやもう本当に、ここまで来るのに諦めかけたこともあったし、その理由はこのオリンピックの前の予選が本当にまずオリンピックに行けるかもわからない状況で、最後のオリンピック予選で1位を取らないといけなくて。1位を取ってもいけない可能性もあって、その中で本当に中国の大会があって諦めかけてはいたんですけど、中国の大会終わってまだ可能性があるってことを聞いて、本当に少しの可能性、もう1%ぐらいの可能性だと思うんですけど、その1%を最後まで信じて、このオリンピックでもやれて、それが本当に最後に実ってすごい嬉しいです」と語り、“代表落選の危機”からパリ切符をつかみ、この日の金までの道のりを振り返った。
前半のランを終えて暫定4位の堀米は、決勝のベストトリック1本目で94.16点を出し3位に。だが2本目から4本目までは着地に失敗。白井空良(22、ムラサキスポーツ)とアメリカ勢の2人がライバルたちが次々と高得点を叩き出す中、最後のトリックを残し堀米はトップと96.98点差の7位と、窮地に立たされた。
だが最後のトリックは見事決めてガッツポーズ。97.08点をマークし観客は総立ちに。まさに漫画のような逆転劇で一気にトップに浮上。「いやもう本当にイヤホンをつけてたんですけど、もう音楽とかもかけないで、できる限り自分に集中できるようにして、今までやってきたことを練習してきたことを本当に自分だけじゃないから滑ってるのは、本当にサポートしてくれてるみんな家族友達ファンも本当にすごくみんなの応援が最後に乗れたのかなと思ってます」と振り返った。
五輪代表選考会と同じくパリでも驚異的な勝負強さを発揮し“逆転の堀米”で頂点に。「いやもう自分ではその逆転を狙ってはいないんですけど、本当はできれば早めに乗せて優勝を決めたいんですけど(笑)。最後でも逆転できて本当に嬉しいです」と土壇場でつかんだ連覇の喜びをかみしめた。
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