パリオリンピックで、日本サッカー男子がイスラエルに勝利し、グループリーグ首位通過を決めました。元日本代表・中澤佑二さんが強さの秘訣、そして準々決勝スペイン戦の注目ポイントを解説します。
■3戦全勝!好結果に繋がった“オーバーエージ不在”
(Q.日本代表はグループステージ3戦全勝。しかも、無失点でグループDの首位通過となりました。ここまでの快進撃をどうご覧になっていますか?) 中澤さん「やはり、みなさん予選を突破することは予想していたと思いますが、失点ゼロは素晴らしいことだと思います。オーバーエージがいない中、この結果を残していることは、素晴らしい選手たちだと思います」
(Q.オーバーエージがいないなか、快進撃の理由は?)
中澤さん「オーバーエージがいないことで、逆に彼らの力が引き出されたと思います。オーバーエージがいると彼らに依存してしまうデメリットが生まれる可能性もあります。いないことで、彼らなりにしっかりとまとまり、目標に向かってチーム全体で統一されているのかなと思います」
(Q.中澤さんが代表としてプレーしていた時、先輩に気を使ってしまうことはありましたか?)
中澤さん「自分の判断が正しいのか、先輩の判断が正しいのか一瞬の迷いが生まれていたと思います」
(Q.ただ、日本以外はオーバーエージ枠を使っています。日本は、オーバーエージに頼らず、世界と戦える力があったということですか?)
中澤さん「育成システム、彼らが育った環境も素晴らしかったと思います。コーチの質も上がったと思います。たぶん、僕の時代にはないぐらい素晴らしい環境であると思います。なにより、A代表の先輩たちの背中が一番大きいかなと思います。『世界と戦っている、自分たちもこうなりたい』『先輩を追いつきたい、追い越したい』というところが、やはり彼らの今の強さなのかなと思います」
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■次は“無敵艦隊”スペイン…勝機は?■次は“無敵艦隊”スペイン…勝機は?
(Q.次戦からは負けたら終わりの決勝トーナメントで、準々決勝の相手は優勝候補スペインです。アメリカメディアが出しているパワーランキングでは、日本は6位、スペインは1位とされています。スペイン代表についてどう思いますか?) 中澤さん「A代表でも分かる通り、スペインは高い技術力を持ち、パスやドリブルもサッカーの全ての技術が非常に高いチームだと思います。組織的に攻めてきますので、非常に厄介な相手です」
(Q.ズバリ、スペインには勝てますか?)
中澤さん「もちろん普通にやったら勝てないと思いますが、大岩ジャパンのサッカーとの相性は比較的良いと思います。細かくパスをつなぐ相手に対して、しっかり守ってパスを奪い、早く攻めるというサッカーをやると思います。そこで細谷選手がシュートを決めてくれると思います」
(Q.優勝候補スペインですが、日本との相性が良い?)
中澤さん「しっかりとパスをつないでくる相手に対して、五輪代表もA代表もかなり相性はいいと思います。特にA代表はスペインに2022年ワールドカップで勝った成功体験がありますので、それと同じことをやるのかなと思います」 (Q.スペイン戦の注目選手は?) 中澤さん
「やはりGK小久保玲央ブライアン選手です。しっかり守るというところは、予選を通じてもう知れ渡っています。小久保選手のパフォーマンスが良いからこそ、ディフェンスを含めてチーム全体がゴールを奪うために、攻撃的な守備ができるというところで、小久保選手の存在が大きいのかなと思います」 (Q.スペイン戦の予想スコアは?) 中澤さん
「失点はしたくない。2-0で勝つと思います。前半に1点を取って、相手が焦って前に出てきたところを後半にもう1点取って勝つ。僕の願望です」
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年7月31日放送)
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