■パリオリンピック™ 柔道男子90キロ級 決勝(31日、シャンドマルス・アリーナ )
柔道男子90キロ級の決勝が行われ、村尾三四郎(23、JESグループ)がL.ベカウリ(24、ジョージア)に敗れ、銀メダル。日本柔道は5日連続でのメダル獲得となった。
準決勝では地元フランスのM.ヌギャップハンボウ(23)を攻め続け、試合時間残り残り1分49秒、小外刈で技あり。残り27秒にも大内刈で技ありを奪い、圧倒して決勝進出を決めた。
初めての五輪の舞台で決勝進出を決めた村尾、相手は東京五輪金メダリストで村尾が一度も勝てていないベカウリ。最高の舞台で最強の相手を迎えた村尾、大きく息を吐き入場した。
村尾は開始18秒、内股を仕掛けていき、ここから小内刈からの小外刈と多彩な技を見せた。そして、1分1秒、大外刈で技ありを奪いリードした。それでも、東京五輪金メダリストは残り1分20秒、技ありを奪い並ばれた。
攻め続ける村尾は残り27秒、内股を決めるがポイントはなし、フランスの会場からは大ブーイングが鳴り響いた。勝負は残り4秒、村尾が技を仕掛けていくと、ベカウリの隅返しで技ありを奪われ一本負け。果敢に攻め続けた村尾だが金メダルにあと一歩届かなかった。
試合後、「本当に悔しいです」とカメラに背を向けて号泣。「勝つ準備っていうのはしてきたので、自信を持って戦ったんですけど、なかなか自分の目指した金メダルを取れなくて本当に内容どうこうというよりも、結果が自分にとっては本当に悔しい」と涙を飲んだ。
【柔道男子90キロ級 五輪成績】※1996年までは86キロ級
1980年 モスクワ 日本不参加
1984年 ロサンゼルス 野瀬清喜 銅メダル
1988年 ソウル 大迫明伸 銅メダル
1992年 バルセロナ 岡田弘隆 銅メダル
1996年 アトランタ 吉田秀彦 5位
2000年 シドニー 吉田秀彦 9位
2004年 アテネ 泉浩 銀メダル
2008年 北京 泉浩 2回戦敗退
2012年 ロンドン 西山将士 銅メダル
2016年 リオ ベイカー茉秋 金メダル
2021年 東京 向翔一郎 3回戦敗退
2024年 パリ 村尾三四郎 銀メダル
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