■パリオリンピック™ 体操男子個人総合・決勝(日本時間1日、ベルシー・アリーナ)

体操日本の次世代エース・岡慎之助(20、徳洲会)が個人総合で金メダルの快挙。団体の金に続き五輪初出場で見事“2冠”を達成した。

橋本大輝(22、セントラルスポーツ)は得点が伸びず、内村航平に続く連覇は叶わなかった。岡は同種目日本人6人目となる金メダルで、ロンドン・リオの内村、東京の橋本に続き日本勢が4大会連続の頂点に輝いた。

2日前の団体戦では崖っぷちからの大逆転で2大会ぶりの金を獲得した日本。岡も4種目でミスのない演技を披露し金メダルに貢献し、この日も会心の演技で世界の頂点に。

決勝は予選上位24人で争われた。最初の「ゆか」では序盤の伸身ムーンサルトを決めると、倒立も安定した姿勢で全体的にミスなく14.566点の高得点。着地後もガッツポーズをみせ、自身も手応えの出だし。中国のエース張博恒(24)は頭が床についてしまうミス。橋本は14.633と高得点。

「あん馬」では橋本が倒立のところで痛恨の落下で頭を抱え、12.966とスコアを落とす。岡はここもミスなしの安定した演技で14.500。「つり輪」で岡は着地で一歩跳ねてしまい、13.866もここまで暫定トップ。2位と0.166点差で後半へ。橋本も着地で一歩後ろに下がり、暫定18位とメダル争いに黄色信号。

「跳馬」で岡は着地で少しふらついて腰が落ちたが何とかこらえ14.300点。張と橋本は大技“ロペス”をダイナミックに決め高得点。だがウクライナ勢が跳馬で順位を上げ、岡が暫定3位タイに。

「平行棒」では橋本は得点を伸ばせず、岡は落ち着いた演技で安定した倒立姿勢をみせ、着地もまとめ15.100のハイスコアで暫定トップに再浮上。勝負は最後の「鉄棒」へ。

中国勢2位の肖若騰、3位の張博恒が岡を追いかけ、4位のウクライナ・コフトゥンがゆかで逆転を狙う。橋本は鉄棒を残して8位でメダル圏内まで1.768点。

最終種目の鉄棒、東京五輪で銀メダルの肖が14.366点。コフトゥンはゆかで会心の演技をみせたが暫定2位に。橋本がパリ五輪最後の鉄棒に挑み、14.400で暫定4位。続いて岡が鉄棒に挑み、緊張感が漂う中、E難度の技からコールマンも決め、しなやかな車輪を披露。安定した演技で着地もまとめ、橋本もガッツポーズ。14.500点の高得点で暫定トップに立ち、最終演技者の張の演技を待つ。

張の得点が出て金メダルが確定すると岡はガッツポーズで喜びを爆発させた。

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