■パリオリンピック™ サッカー女子 予選リーグ 日本ーナイジェリア(日本時間8月1日、ボジョワ―ル競技場)

なでしこジャパン(世界ランク7位)は、予選リーグ最終戦でナイジェリア(同36位)と対戦し、3-1で勝利した。前半、浜野まいか(20)が先制、田中美南(30)の追加点もナイジェリアに1点を返される。終了間際に今大会初出場の北川ひかる(27)がフリーキックを直接決め、ナイジェリアを突き放した。日本は予選リーグ3試合を終えて通算2勝1敗とし、2大会連続での準々決勝進出を決めた。

日本の先発は、GKに山下杏也加(28)、DFは熊谷紗希(33)、高橋はな(24)、北川ひかる(27)、守屋都弥(27)、石川璃音(21)の5人。MFに長谷川唯(27)、林穂之香(26)の2人。FWは、植木理子(25)、田中美南(30)、浜野まいか(20)の3人が務める。

勝つか引き分ければ準々決勝進出が決まる日本は前半開始早々、ナイジェリアに左サイドを突破され、ゴール前にクロスを入れられるが、熊谷が落ち着いてクリア。前半7分には、左サイドで北川がゴール前へクロスを放り込むと、田中がボレーシュート、ここはGKにキャッチされる。

徐々にボールを保持し、試合を支配する日本。ロングシュートに、両サイドからのクロスなど積極的な攻撃を見せる。22分には待望の得点が生まれる。ハーフウェイライン付近から長谷川がスルーパス一閃。左サイドを抜け出した植木に通り、ドリブルでGKと1対1に。中を見てクロスを入れると、走り込んだ浜野がシュートを放ちゴールネットを揺らした。日本が1点を先制する。

32分には、右サイドをワンツーで繋ぎ、守屋がゴール前にクロスを入れると、植木が強烈なヘディングシュートを放つ。クロスバーに当たり跳ね返った所を田中が詰めて2点目を奪う。エースの今大会初ゴールで2-0とリードする。

しかし42分、ナイジェリアに自陣ゴール前でワンツーを通され、ペナルティエリア手前から鋭いミドルシュートを許す。これがゴール左に突き刺さり、1点を返される。それでも
終了間際、日本は相手ゴールまで約20mの位置でフリーキックのチャンスを得る。北川が左足を振り抜くと、カーブのかかったボールはゴール右上に吸い込まれた。北川のゴールで3-1とナイジェリアを突き放し、前半を終えた。

後半、左サイドを北川がドリブルで抜けてペナルティエリア内に侵入しクロス。長谷川がディフェンスラインの裏へ絶妙のスルーパスを通すなど、日本の選手たちの動きは衰えない。

カウンターを中心としたナイジェリアの攻撃にも主将の熊谷がディフェンスラインを統率し、決定的な場面を作らせない。日本は清家貴子(27)と宮澤ひなた(24)のコンビネーションで敵陣内に攻め込むなど、後半から入った選手たちが相手ゴールを脅かす。

その後もロングパスに追いついた浜野がミドルシュートを放つ、長野風花(25)の浮き球に反応した植木の反転シュートなど、終始攻めの姿勢を見せた日本がナイジェリアに得点を許さず、勝利した。

2大会連続6回目の五輪出場となるなでしこジャパン。過去最高成績は2012年ロンドン五輪の銀メダル。前回の東京五輪はベスト8で涙を飲んだ。パリ五輪ではグループCに入り、7月26日、スペイン(同1位)に1-2で敗れ、29日のブラジル(同9位)戦は2-1で逆転勝ち。8月1日にナイジェリア(同36位)と戦い3-1で勝利。通算成績2勝1敗で準々決勝進出を決めた。

【試合日程】※日本時間
■予選リーグ
7月26日 日本 1-2 スペイン(フランス・ナント)
7月29日 日本 2-1 ブラジル(フランス・パリ)
8月1日  日本 3-1 ナイジェリア(フランス・ナント)

*写真中央が2点目を決めた田中美南選手

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