31日に決勝が行われた自転車が華麗に舞うパリオリンピック™・BMXフリースタイルで、中村輪夢選手(22)が5位入賞を果たしました。

■BMX 中村輪夢選手(22) 5位入賞

井上貴博キャスター:
スタジオに持ってきていただいたBMXはご自身の物ですか。

プロBMXライダー 米田大輔さん:
私の物です。中村輪夢選手のモデルのBMXを自分で組んで乗らせてもらっています。

ホラン千秋キャスター:
組んでということは、ご自身でいろいろなパーツを組み替えるということなのですか。

米田大輔さん:
自分の身長やスタイルに合わせて一つ一つのパーツを選んでいくのですが、今回チョイスした物は、中村輪夢選手のフライトフレームというモデルになっています。

井上キャスター:
これはハンドルが回るのですか。

米田大輔さん:
ハンドルは何回も回ります。反対に回して戻す必要はありません。ワイヤーが引っかからないようにジャイロというシステムが付いていて、BMXのオリジナルの部品です。ちなみに私は“ジャイロ”という名前の犬を飼っているのですが、好きすぎてそのまま名前をつけてしまいました。

ホランキャスター:
重さはどれくらいあるのですか。

米田大輔さん:
ぜひ持っていただきたいです。普段、自転車に乗りますか?自転車と比べてどうですか。

井上キャスター:
普段から自転車に乗ります。(実際にBMXを持って)おそらく女性でも持てる気がします。それほど重くないです。

ホランキャスター:
(実際にBMXを持って)持てますが、軽くはないですよ。軽くはないですが、持てます。

米田大輔さん:
重さは10キロ前後です。ライダーによっては、すごく軽量化してチタンやカーボンを入れている7〜8キロの人もいますが、最近はあまり軽くしすぎないようになっています。基本的にはサドルには座りません。サドルは技でグラブなどをするときに使うようになっていて、座ってこぐことも可能です。もちろんスタンドもついていないです。

ホランキャスター:
それなりに重さはある中で、あれだけ軽やかにいろいろな技を出していることを考えるとすごいなと思います。

米田大輔さん:
本当にすごいですよね。試合をずっと見ていたのですが、毎年のように次元が違ってきていることを感じます。

高柳光希キャスター:
BMXフリースタイル男子5位入賞を果たした中村輪夢選手は、ご自身もBMXライダーであり、ショップも経営されている父・辰司さんの影響で2歳からBMXを始めました。東京オリンピックでも5位に入賞し、パリオリンピックでは予選6位で決勝に進出しました。予選後のコメントでは「まだ出せていない技がある。全部出して気持ちよく終わりたい」と話していました。

■中村輪夢選手の世界初の新技とは

高柳キャスター:
そして、中村選手のゲキ推しポイントは「決勝で2本メイクした世界初の新技」です。

米田大輔さん:
着地も完璧だったので、すごくレベルの高さを感じました。

井上キャスター:
完璧なのにもかかわらず、得点がそこまで伸びなかったと思うのですが…

米田大輔さん:
ただし、得点は90点以上出ています。今回の中村輪夢選手は、ほぼすべての能力を出し切っているのですが、他のライダーがさらにもう一個技が多かったり、難易度が高い技が入っていたので、このようなジャッジになったのかなと思います。

ホランキャスター:
全員すごいということですね。

米田大輔さん:
中村輪夢選手のネガティブな点を見つけられないぐらい良いランでした。バイクを一度止めると、再度回し始めることがかなり難しくなります。誰もやらない、さらに難しい技を今回のオリンピックでは狙いに来たのかなという印象でした。

ホランキャスター:
こういった技は、誰が考えるのですか。常日頃生まれていくのですか。

米田大輔さん:
毎日どこかで新技が生まれていくと思うのですが、新技が出来てすぐに大会で使えるレベルにはなりません。新技を出すのはすごく難しいです。

ホランキャスター:
面白いですね。

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<プロフィール>
米田大輔 プロBMXライダー
東京オリンピック新種目「BMXフリースタイルパーク」を引っ張ったパイオニア
2016年全日本フリースタイル東日本大会2位

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