兵庫県クレー射撃協会が7月、県スポーツ協会から補助金約250万円を不正受給していたと発表した問題で、会見で不正に関与したと名指しされたトラップ種目国内ランキング1位の大前有希選手(36)が1日、県庁で会見した。
大前選手によると、過去に銃砲店で弾の購入代金とは異なる金額が記された領収書を受け取ったことがあるという。
この点について「後悔し、反省している」と話す一方、前会長の強い指示だったと反論した。
さらに、協会が7月に大前選手を3年間の資格停止処分にする方針を決めたことに触れて、「聞き取りをされていない」と正式な調査を求めた。
大前選手は現在、4年後のロサンゼルス五輪への出場を目指しており、処分が決まれば出場は困難になるという。
この問題をめぐっては7月、県クレー射撃協会の難波克哲理事長が会見し、2015~18年度で計約250万円の補助金を不正受給した疑いがあると発表した。
不正受給したのは県スポーツ協会の「スーパーアスリート補助金」と「強化指定補助金」。実際には購入していない弾の領収書を提出して県スポーツ協会から補助金を受け取る手口で、現役の選手や前会長らが関与した疑いがある、とした。
不正受給の一部について、詐欺罪で前会長と大前選手を刑事告発する方針という。(小田健司)
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