連勝を目指して7月31日、DeNAと戦った広島カープ。“かつてのエース” が見守る前で “左のエース” 床田寛樹 が、白熱の投手戦を繰り広げました。

試合前、カープ黄金期にエースとして活躍したクリス・ジョンソンが、久しぶりのマツダスタジアムで懐かしい投球フォームを披露します。

カープの先発は、ここまでハーラートップの9勝を挙げている床田。1回からピンチを背負うと、パームボールを弾き返されて打球は二遊間へ。ここは 矢野雅哉 のファインプレーで無失点で切り抜けます。

2回もランナーを背負いますが、ツーシームで詰まらせると、床田は落ち着いたフィールディングを見せ、ダブルプレー。

3回は、カットボールでダブルプレー。序盤からさまざまな球種を駆使して、強力DeNA打線に仕事をさせません。

打線は4回ウラ、2アウトから後半戦、絶好調の 坂倉将吾 。センターへヒットを放ちます。

続くバッターは、相手先発・東克樹 に対して通算打率3割8厘と相性のよい 菊池涼介 。3塁線を破って長打コース。この打球で1塁ランナー・坂倉が2塁を蹴って、3塁を蹴って激走・激走のホームイン。貴重な先制点を奪います。

カープの攻撃はまだ終わりません。続く7番、前の試合で猛打賞の矢野。「がんばって投げている床田さんへ、いい追加点になってよかった」と2試合連続のタイムリーヒット。カープがこの回、2点を先制します。

援護をもらった床田はその後、6回に1点こそ失いますが、7回には2アウト・2塁・1塁のピンチで2番・桑原将志 を最後はストレートで詰まらせてピンチ脱出。「序盤からいろんな球種を使いながら投げるようにした」という床田。7回で8安打を浴びながらも1失点に抑え、10勝目の権利を持ってマウンドを降ります。

床田寛樹 7回 球数86 被安打8 奪三振2 失点1

その後、継投に入ったカープ。8回はハーン、9回は 栗林良吏 が、ランナーを背負いながらも無失点に抑え、ゲームセット。床田は、リーグ最速で10勝目。カープの左ピッチャーとしてはこの日、セレモニアルピッチを務めたジョンソン以来の2年連続2けた勝利を達成しました。(広島 2-1 DeNA)

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