■パリオリンピック™ 女子5000m予選(現地時間2日、スタッド・ド・フランス)

女子5000mの予選が行われ、1組に出場した田中希実(24、New Balance)が15分00秒62の組9位で予選敗退となった。2021年の東京五輪でもこの種目で予選敗退に終わっていた田中は、2大会連続で決勝進出を果たせなかった。田中と同組に出場した山本有真(24、積水化学)も15分43秒67の17位で敗退となった。

今大会は1500mと5000mで代表入りし、これが1本目のレースとなった田中は、東京五輪5000m、10000mの2冠のS.ハッサン(31、オランダ)、世界陸上ブダペスト金メダルのF.キピエゴン(29、ケニア)、世界記録保持者のG.ツェガイ(27、エチオピア)らと同組に。今大会は各組上位8人の計16人が決勝進出となる。

田中は集団の前方からスタート。山本が先頭に躍り出ると集団は徐々に縦長に。スローペースで進む中、山本が一気に飛び出し、集団を突き放す独走状態となった。2000mを通過したあたりで、山本は集団から50mほど前で独走をキープ。田中は集団の前方で様子を伺った。残り6周で徐々に山本と集団との差が縮まり、残り4周となったところで集団のトップにいた田中が山本を追い抜き、10人の先頭集団で8枠を争う形に。磨き上げてきたラスト1周でキピエゴンらアフリカ勢にラストスパートで遅れを取り、9着でゴール。悲願の決勝進出まで一歩届かなかった。

レース後、田中は「決勝しか狙ってなかったので、やっぱり現実が受け入れられないような状態です」と決勝まであと一歩というレースを悔やんだ。「ラスト1周の足がのこっていなかった」とレースを振り返り、「確実に前回の五輪よりも進化できているという自負はあるけど、力を出しきれなかった」と話した。

2種目目の1500mに向けて「今年1500mはまだ不完全燃焼なレースが続いているので今日駄目だった分、しっかり出し切れるようなレースをしたい」と最後は前を向いた。

5000mは昨年の世界陸上ブダペストで8位入賞となった田中は、今年5月26日のダイヤモンドリーグ(アメリカ・ユージーン)で14分47秒69を記録し、パリ五輪の参加標準記録(14分52秒00)を突破し、出場権を獲得していた。

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