■パリオリンピック™ 混合団体 2回戦(3日、シャンドマルス・アリーナ ) 

柔道の混合団体で日本は2回戦でスペインに4勝3敗で勝利し、準々決勝に進出を決めた。阿部詩(24、パーク24)が先陣を切り、逆転で一本勝ちを収めた。3勝3敗で並び、代表戦で髙市未来(30、小松製作所)がポイントを奪い、勝利した。

東京五輪から行われるようになった柔道の混合団体は男女それぞれ3つの体重区分(男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超)で男子3人、女子3人が出場して、総当たり戦を行う。引き分けはなく、先に4勝を挙げた方が勝利。3勝3敗で並べば抽選で選ばれた階級の選手同士が再び戦う。

日本は女子70キロ超で出場が予想された素根輝(24、パーク24)が前日2日の準々決勝で左ひざを痛めて出場できず。苦しい状況となった。日本は世界選手権で混合団体が採用された2017年から7連覇、しかし、初めて行われた東京五輪では決勝でフランスに敗れて銀メダルとなった。

東京五輪のリベンジへ、日本は2回戦でスペインと対戦。女子57キロ以下には阿部詩(24、パーク24)を起用。涙の2回戦敗退から6日、再び畳の上に立った。スペインは阿部詩と同じ52キロ級で出場したA.トロソレール(21)、開始1分25秒でいきなり技ありを奪われた。

それでも慌てない阿部詩は残り1分45秒で投げ技で一本の判定も取り消されて技ありとなった。これでも気を抜かなかった阿部詩は残り1秒、背負い投げで技あり、合わせ技で一本勝ちを収めた。

2試合目は男子73キロ以下に銅メダリストの橋本壮市(32、パーク24)、しかし、内股をかわされたところを抑え込まれて一本負け。1勝1敗で迎えた3試合目には70キロ以下には髙市未来(30、小松製作所)、残り40秒、抑え込みで一本を奪った。

そして、4試合目の男子90キロ以下は銀メダリストの村尾三四郎(23、JESグループ)が登場。試合時間残り1分40秒、大外刈で技ありを奪い、優勢勝ちで日本は3勝1敗とした。

5試合目、女子70キロ超以下は高山莉加(29、三井住友海上)はゴールデンスコアに入って、高山が3回目の指導を受けてしまい反則負けで3勝2敗となった。

6試合目には男子90キロ超には斉藤立(22、JESグループ)、前日は準決勝、3位決定戦と連敗を喫した斉藤は疲れも見せず、積極的に攻めていった。開始1分11秒で内股を仕掛けていったがポイントは奪えなかった。スペインは斉藤より階級が低い100キロ級で出場したN.シェラザジシビリ(28)、開始1分50秒、斉藤は技ありを奪われて優勢負けとなった。

3勝3敗で並び、抽選が行われ、70キロ以下に決定、高市に全てがゆだねられた。全員が見守る中、高市は積極的に攻めていった。高市はポイントを奪い、日本が勝利、準々決勝進出を決めた。

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