《金:8 銀:4 銅:6 計18個(~大会8日目)》

8月11日までの17日間の日程で行われるパリ大会は、競技が本格的に始まって1週間となる、大会8日目までを終えて日本が獲得したメダルは、金が8個銀が4個銅が6個あわせて18個となっています。

◇柔道 3つの金メダル

このうち柔道では、競技が本格的に始まった大会2日目の女子48キロ級での角田夏実選手をスタートに、これまでに3つの金メダルを獲得しています。

角田夏実選手(女子48キロ級で金)

◇体操・スケートボードでも金メダル

そして体操でも、男子団体で中国を最後の鉄棒で逆転して2大会ぶりの金メダルを手にしたほか、男子個人総合では初出場の20歳、岡慎之助選手が金メダル獲得を果たしました。

また、スケートボードでは、男子ストリートの堀米雄斗選手が劇的な逆転で連覇を果たしたほか、女子ストリートの14歳、吉沢恋選手が初出場で金メダルを獲得し、男女そろって日本勢が2大会連続でオリンピックを制しました。

◇フェンシング 個人種目で初の金メダル

さらにフェンシング、男子エペ個人では加納虹輝選手が個人種目で日本選手初の金メダルを獲得し、男子エペ団体が銀メダル、そして、女子フルーレ団体では、フェンシングの女子では初めてのメダルとなる銅メダルを獲得しました。

加納虹輝選手(男子エペ個人で金)

◇馬術 92年ぶりの銅メダル

このほか馬術、総合馬術の団体がこの競技で92年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得するなど、伝統的にヨーロッパ勢が強い競技でも日本勢の躍進が目立ちました。

後半も期待 大会更新に注目

大会後半も、レスリングや新競技のブレイキン、それにスポーツクライミングや、陸上女子やり投げ北口榛花選手など、日本勢のメダル獲得が期待される競技や種目が控えています。

これまでに、日本が海外のオリンピックで獲得した最も多い金メダルはアテネ大会の16個で、パリ大会で更新できるのか注目です。

日本選手団 井上副団長「皆さんに少しでも元気を」

パリ大会の日本選手団のここまでの活躍について、井上康生 副団長は「選手やコーチ、スタッフの方々を含めてすばらしい試合展開をしてくれている。チームの頑張りをみんなが引き継いでいることが8個の金メダルを含む複数のメダル獲得につながっている」と振り返りました。

ヨーロッパが競技の本場の馬術やフェンシングといった競技での躍進については「馬術は久しぶりのメダル獲得で日本選手団にとって新たな力をもらった。フェンシングは重点競技の1つとして非常に期待されているものがあったので、期待通りの活躍は非常にうれしい」と高く評価していました。

一方で、ここまで7個のメダルを獲得しているものの、女子は過去最少のメダル2個にとどまっている柔道については「収穫もあれば、課題もある大会になったのではないか。3日には団体戦もあるのでチーム一丸となって戦って乗り切りたい」と気を引き締めていました。

そのうえで、大会の後半に向けては「新競技のブレイキンや陸上、レスリングなど、期待できる競技が次々と登場してくる。引き続き、日本チームが一丸となって1人1人の選手たちが全力でこの大会に全てを出し切れるようサポートしたい。応援してくださる皆さんに、少しでも元気を感じ取ってもらるような試合ができればと思う」と話していました。

開催国のフランス人からも日本の活躍たたえる声

パリの中心部にあるシャンドマルス・アリーナに柔道を観戦に訪れたフランス人からは日本の活躍をたたえる声などがあがっています。

日本は柔道で2日までに男女合わせて金メダル3個、銀メダル1個、銅メダルを3個を獲得しています。

夫婦で柔道の観戦に訪れた女性は「日本とフランスがメダルの数で競っていることはうれしいことだ」と両国の活躍を喜んでいました。

また、家族や友人と観戦に来ていた10代の男の子は日本の活躍について、「ほとんどのメダルが柔道からですね。柔道発祥の国だし、素晴らしい。日本はフェンシングや柔道が強いです」と注目していました。

さらに、柔道を習っているというフランス人の女性は「日本は選手の数も多いので、さらにメダル獲得を期待していると思う。フランス人としては手強い相手なので、用心しなければならない。柔道をやっている私としては、日本とフランスの素晴らしい対決を期待している」と話していました。

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