日本代表メンバー 初出場は10人
◇女子 史上初の全階級制覇なるか
注目
須崎は東京大会を唯一経験 連覇挑む
初出場5人も実績十分 藤波は公式戦負け知らず
◆男子 フリースタイル 1世紀ぶりのパリで歴史つなぐ
グレコローマンスタイル 文田 東京の雪辱果たせるか
＝＝競技日程＝＝
◆NHK放送予定
今大会の代表6人のうち、東京大会をただ1人経験しているのが最軽量級の須崎選手です。
東京大会を圧倒的な強さで制し、金メダルを獲得した須崎選手はパリ大会に向けて「史上最強」をテーマに得意のスピードあるタックルだけでなく組み手や投げ技など、技術面でさらなる成長を遂げていて、「圧倒、圧勝して金メダル」と2連覇に挑みます。
このほかの5人はオリンピック初出場となりますが、いずれも実績十分です。その中でも実力が際立つのが最年少の20歳、53キロ級の藤波選手です。中学2年生のころから公式戦では負け知らずで、大学3年生となった現在まで、連勝を「133」まで伸ばしてしています。（7月1日時点）。高度な組み手の技術や長い手足を生かした素早いタックルを武器にしていて初めてのオリンピックの舞台で金メダルを獲得できるのか、そして、どこまで連勝記録を伸ばすことができるかにも関心が寄せられています。
▽57キロ級の櫻井選手は去年まで世界選手権を3連覇。（2023年、2022年:57キロ級2021年:55キロ級）▽62キロ級の元木選手も去年の世界選手権の銀メダリストです。
68キロ級の尾崎選手は62キロ級から階級を上げて去年、代表の座をつかみ取りました。オリンピックで採用されている階級ではありませんが、こちらも世界選手権を制した経験があります。階級を変えたことで海外選手にパワーで負けないよう筋力強化も進めていて慶応大の女子選手として初めての金メダリストを目指します。
そして、全階級制覇の鍵を握るのが最重量となる76キロ級の鏡優翔選手です。これまでオリンピックで日本選手は最重量の階級で決勝まで進んだことがありません。去年の世界選手権では持ち味のスピードあふれるタックルで金メダルを獲得していて、パリ大会で日本レスリング界に新たな歴史を刻むのか期待がかかります。
フリースタイルとグレコローマンスタイルにわかれる男子。これまでに出場したオリンピックで一度もメダルを逃したことはありませんが、前回の東京大会での金メダルはフリースタイルでの1個にとどまりました。そのフリースタイル。実は1924年のパリオリンピックでは日本勢唯一となるメダルを獲得しました。今回出場する4人のうち、2大会ぶりのオリンピック出場となる57キロ級の樋口選手は2016年のリオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得。特に片足タックルは世界でも群を抜くキレと精度と言われています。
前回の東京大会の金メダリスト、乙黒拓斗選手を破った65キロ級の清岡選手も新星ながらその実力は高く評価されています。
一方のグレコローマンスタイルは1984年のロサンゼルス大会以来、40年間、金メダルから遠ざかっています。今大会、出場する選手で世界でも実績を重ねているのが60キロ級の文田選手と77キロ級の日下選手です。文田選手は東京大会の銀メダリスト、日下選手はオリンピック初出場ながら相撲で培った前に出る圧力を武器にことしのアジア選手権や国際大会を制し、世界ランキング1位（7月1日現在）につけています。グレコローマンスタイルに久しぶりの金メダルをもたらせるのか2人の活躍にも注目です。
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【8月5日（月）22:00～】▽男子グレコローマンスタイル60キロ級、130キロ級：1回戦～準決勝▽女子68キロ級：1回戦～準決勝【8月6日（火）18:00～】▽前日開始階級の敗者復活戦・3位決定戦・決勝▽男子グレコローマンスタイル77キロ級、97キロ級：1回戦～準決勝▽女子50キロ級：1回戦～準決勝 【8月7日（水）18:00～】▽前日開始階級の敗者復活戦・3位決定戦・決勝▽男子グレコローマンスタイル67キロ級、87キロ級：1回戦～準決勝▽女子53キロ級：1回戦～準決勝【8月8日（木）18:00～】▽前日開始階級の敗者復活戦・3位決定戦・決勝▽男子フリースタイル57キロ級、86キロ級：1回戦～準決勝▽女子57キロ級：1回戦～準決勝【8月9日（金）18:00～】▽前日開始階級の敗者復活戦・3位決定戦・決勝▽男子フリースタイル74キロ級、125キロ級：1回戦～準決勝 ▽女子62キロ級：1回戦～準決勝【8月10日（土）18:00～】▽前日開始階級の敗者復活戦・3位決定戦・決勝▽男子フリースタイル65キロ級、97キロ級：1回戦～準決勝▽女子76キロ級：1回戦～準決勝【8月11日（日）18:00～】▽前日開始階級の敗者復活戦・3位決定戦・決勝
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