女子は苦しい結果
女子48キロ級の角田夏実選手は磨き上げたともえ投げを軸に金メダルを獲得。
このまま勢いをつけるかと思われました。
しかし、翌日の52キロ級の阿部詩選手が最初の誤算となりました。
トリッキーな攻めを見せるウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ選手に一瞬のタイミングをつかれて一本負けを喫しました。
阿部選手自身、およそ5年ぶりとなる海外選手からの負けになりました。
翌日の女子57キロ級、舟久保遥香選手は銅メダルを獲得したものの、63キロ級の高市未来選手から個人戦最終日の78キロを超えるクラスの素根輝選手までメダルを獲得することはできませんでした。
メダルの合計は2個にとどまり、2012年のロンドン大会の3個を下回って過去最少となりました。
増地克之監督「課題を検証して次に引き継ぐ」
女子代表の増地克之監督は混合団体の試合後、取材に応じ、「初日に角田選手が金メダルを取って、この流れで行くのではと誰もが考えたと思うが、非常に厳しい戦いを強いられた」と話していました。
また、「任期満了で退任するが、課題を検証して次に引き継いでいきたい」と2016年から務めてきた女子代表の監督を退任する方針も明らかにしました。
女子の7階級はクロアチア、ウズベキスタン、カナダが初めて金メダルをつかむなど優勝した選手の国がすべて異なり、群雄割拠の様相を呈してきました。
男子は堅調も・・・
男子の7階級では66キロ級の阿部一二三選手と81キロ級の永瀬貴規選手がそれぞれ2連覇を果たし、貫禄を見せました。
90キロ級の村尾三四郎選手は初出場ながら投げる柔道を貫いて銀メダル。
銅メダルは60キロ級で初出場の永山竜樹選手と史上最年長の柔道代表となった橋本壮市選手が獲得しました。
重量級の100キロ級と100キロを超えるクラスではメダルを逃す結果となりました。アゼルバイジャンや、ジョージア、ウズベキスタンといった強豪国が存在感を示し、最重量級ではフランスのテディ・リネール選手が35歳を迎えてもなお、健在ぶりを見せつけました。
鈴木桂治監督「勝つというのは難しいと改めて感じた」
男子代表の鈴木桂治監督は「団体、個人と金メダルを目標に掲げてやってきたが、勝つというのは難しいと改めて感じた。今やっていることに間違いはないと思うが、勝てないということは原因があると思うので検証していきたい」と総括していました。
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