柔道の日本代表は、金メダル3個を含む合わせて8個のメダルを獲得しました。

選手たちは午後6時ごろに羽田空港の到着ロビーに姿を見せ、一目見ようと集まった大勢のファンや所属先の同僚などから大きな拍手で迎えられました。

男子はメダル5個

男子は、66キロ級の阿部一二三選手と81キロ級の永瀬貴規選手がそれぞれ2連覇を果たすなど、合わせて5個のメダルを獲得しました。

阿部一二三「うれしさや悔しさなどたくさんの感情生まれる大会」

阿部一二三選手は「自分自身の目標としていた2連覇を達成することができた。今大会は自分の中でうれしさや悔しさなどたくさんの感情が生まれる大会だった。これからも3連覇を目指して頑張っていきたい」と4年後のロサンゼルス大会に向けた意気込みを語りました。

永瀬貴規「やってきたことを畳の上で表現できた」

永瀬貴規選手は「自分がやってきたことを信じ、畳の上でそれを表現することができた。今後の自分の柔道人生にこの経験を生かしていきたい」と話していました。

村尾三四郎「悔しさもあるが 達成感も」

男子90キロ級で銀メダルを獲得した村尾三四郎選手は「悔しさももちろんあるが、帰国して、やりきったなという達成感も湧いてきた」と話しました。

初めてのオリンピックへの挑戦だったことについては「ギリギリの勝負を勝ちきれなかったという悔しさが残る大会になった。ほかの海外の選手たちもいつもの大会以上に緊張していて、特別な舞台であることは間違いないと感じた」と振り返りました。

その上で4年後のロサンゼルス大会に向けては「この経験を必ず生かして金メダルを取りたい」と力強く決意を語りました。

永山竜樹「出迎えを見て メダルを取ることができよかった」

男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹選手は「目標とする金メダルには届かなかったが、空港でたくさんの人たちの出迎えを見て、銅メダルを取ることができよかったと感じた」と話していました。

その上で、「この貴重なオリンピックでの経験を生かして、4年後に向けてまた精進していきたい」とロサンゼルス大会に向けた意気込みを語りました。

橋本壮市「このみんなと戦えたことをうれしく思う」

日本の柔道で史上最年長の32歳でオリンピックに出場し、男子73キロ級で銅メダルを獲得した橋本壮市選手は「皆さんの応援が力になった。自分の柔道人生においてオリンピックの舞台で戦えたということは、本当のいい経験になったし、このみんなと戦えたことをうれしく思う」と話していました。

女子はメダル2個

女子は48キロ級の角田夏実選手が金メダルを獲得するなど、今大会はメダルは2個でした。

角田夏実「メダルを持って帰ることでき 本当にうれしい」

角田選手は「東京オリンピックはテレビで見ていたので、とても悔しい思いをしたが、今回はこの場に立ち、メダルを持って帰ることができて本当にうれしい」と喜びを語りました。

また、6日は角田選手の32歳の誕生日だったことから、会見後にはサプライズでバースデーケーキが贈られ、角田選手は「人生で最高の誕生日になりました」と満面の笑みで語っていました。

舟久保遥香「悔しい思い この経験を次に」

女子57キロ級で銅メダルを獲得した舟久保遥香選手は、空港で多くのファンが出迎えていたことについて「きょう帰国して、改めてたくさんの人に応援してもらっていたのだと感じた」と振り返りました。

銅メダルだったことについて「初めてのオリンピックで本当に悔しい思いだ」と語り、その上で「この経験を次に生かしていきたい」と前を向いていました。

柔道男子 鈴木監督「すっきりした気持ち」

柔道男子日本代表の鈴木桂治監督は帰国後の会見で「たくさんの人のサポートや応援のおかげで戦い抜くことができた」と感謝の気持ちを語りました。

前回の東京大会からの3年間については「初めての経験も多い中での強化でとても苦しかった」と語り、そのうえで「今はここにいる選手だけでなく代表争いをしてくれた選手も含めて感謝の気持ちでいっぱいで、すっきりした気持ちです」と話していました。

柔道女子 増地監督「選手をたたえたい」

柔道女子日本代表の増地克之監督は帰国後の会見で「空港でたくさんの人が出迎えてくれ、その数を見て日本で本当に多くの人が応援してくれたのだと改めて感じた」と語りました。

今大会、女子のメダルは2個にとどまり、2012年のロンドン大会の3個を下回って過去最少となりました。

このことについて増地監督は「女子については厳しい結果となったが選手たちは覚悟と誇りを持って戦ってくれた。監督として選手をたたえたい」と話していました。

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