■パリオリンピック™ レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級 準決勝 (6日、シャンドマルス・アリーナ )

レスリング男子グレコローマン77キロ級の準決勝が行われ、日下尚(23、三恵海運株式会社)がM.アモヤン(25、アルメニア)に勝利し、この階級、日本勢初の決勝進出を決めた。日本はこの階級、東京五輪に次いで2大会連続メダルを確定した。

1回戦はA.ウアカリ(31、アルジェリア)にわずか1分31秒で9-0のテクニカルスペリオリティ勝ちを収めた。2回戦はA.ワルダニアン(28、ウズベキスタン)、第1ピリオドで2点を奪い、試合を優位に進めると第1ピリオド残り54秒、相手が消極性を取られて日下に1点入ると、相手が腹ばいになって攻められる“パーテールポジション”から日下はローリングで2点を奪うなど6-0で折り返した。

第2ピリオド、日下は投げ技をかわされて、バックをとられて2点を奪われたが、すぐに相手を場外に押し出し1得点。7-2とリードした。残り1分56秒で投げ技が決まり12-2。2試合連続でテクニカルスペリオリティ勝ちで準決勝に駒を進めた。

準決勝はM.アモヤン(25、アルメニア)と対戦した。開始早々、日下は持ち味のパワーで相手にプレッシャーをかけていった。相手は消極的になり日下に1点が入り、相手が腹ばいになって攻められる“パーテールポジション”で攻めたが、ここでは得点が奪えず。さらに直後、日下が場外に押し出され1-1に並ばれた。

第2ピリオド、日下は開始6秒、パワーで相手を押して、バックを奪い、2点を奪い3-1。最後まで相手の動きを封じて、そのままリードを守り切り決勝進出を決めた。

日本は東京五輪銅メダルの屋比久翔平(29、ALSOK)に続いて2大会連続のメダルを確定。日下はこの階級、日本勢初の金メダルを目指し、決勝に臨む

試合後、日下は「決勝しか見ていなかったので嬉しくないといいたいんですけど、正直めちゃくちゃうれしいです。マジできつかったんですけど、気持ちで乗り切りました」と話し、決勝に向けては「金メダルしか見てないし、応援団の沢山きているから銀メダルだと日本に帰れない」と大一番に気合を入れていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。