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 パリオリンピック、フランス最大のスタジアムで競技のたびに鐘の音が鳴り響いていることに気づいていましたか?一体誰が、何のために鳴らしているのか調べてみたら、大きな秘密がありました!

■選手たちの活躍よみがえる“鐘の音”

 現在、陸上競技が行われているスタジアムでは、競技が終わって金メダリストが決まると鐘が鳴り響いていましたが、皆さん、気づいていましたか?

 この鐘、金メダリストしか鳴らすことができない、まさに“勝利の鐘”なんです。ただ盛り上げるために設置されたわけではなくて、大きな意味があって設置されています。それは一体何なのでしょうか?

森山みなみアナウンサー
「チャペルに結婚式でお祝いの鐘が鳴るじゃないですか。それと同じで『おめでとう!』っていう」 久冨慶子アナウンサー
「なるほど。そうではないんです…」

 ヒントは、この鐘はある歴的建造物の一部です。

井澤健太朗アナウンサー
「ノートルダムの鐘?」 久冨アナ
「そうなんです!お見事!」  正解が出てしまいましたが、大会公式ホームページによりますと、「ノートルダム大聖堂再建への鐘」ということです。  ノートルダム大聖堂はフランス・パリのシンボルの1つですが、2019年4月に大規模な火災があり、尖塔や屋根が焼け落ち壊滅的な被害を受けました。  そこから5年経ち、連日およそ500人態勢で再建作業が続けられていて、今年12月にノートルダム大聖堂の一般公開が再開されます。

 この再建作業の一環として作られたのが今回スタジアムに設置された鐘です。つまり、金メダリストが打ち鳴らしていたのは新たなノートルダムの鐘なんですが、パリオリンピック・パラリンピックが終わると、ノートルダム大聖堂の塔の1つに設置されるということです。

 ノートルダム大聖堂に持っていく前に競技場に置いたのには大きな意味があります。この鐘が鳴るたびに、大会が終わった後でも金メダリスト、選手たちの活躍がよみがえってくるということで、パリ大会の競技場の担当者は「大会の感動とオリンピックの精神は、永遠にノートルダムに残る」と語っています。

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■「あの鐘」を鳴らす日本人選手は

■「あの鐘」を鳴らす日本人選手は

 ノートルダムの鐘というフランスの伝統と、パリオリンピック・パラリンピックという新たな伝説を融合させていますが、そうなると日本人選手にもこの鐘を鳴らしてほしいですよね。その可能性は十分あります!

 陸上男子110メートルハードル・泉谷駿介選手と村竹ラシッド選手。ともに予選を突破し、準決勝に駒を進めています。2人とも、日本記録保持者ということで期待が懸かっています。

 そして何といっても、この選手です。去年の世界選手権を制した、陸上女子やり投げの世界女王・北口榛花選手。何ときょう予選です。ここで突破してぜひ、あの鐘を鳴らしてほしいと思います!

(スーパーJチャンネル「なるほどハテナ」2024年8月7日放送)

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