■パリオリンピック™ 陸上・マラソン日本代表会見
マラソンの日本代表が8日、オンラインで会見し、本番(男子10日、女子11日)に向け意気込みを語った。今大会はパリの名所や街並を巡る美しいコースである一方、アップダウンが激しい過酷なコースでもある。
東京五輪6位入賞の大迫傑(33、ナイキ)は「非常に順調にトレーニングできてきている」という。「いつもと同じように、いつものレースと同じようにしっかりと自分の力を出し切るみたいなところを心がけて走れば」と話したが、具体的な目標については「秘密でお願いします」と明かさなかった。本番まではあと2日。「いつも通り過ごしたいなと。リラックスしながら、レースに向かいたい」と平常心で臨む。
2023年のMGCで優勝を果たし、パリ五輪代表を決めた小山直城(28、Honda)は、「8位入賞」を目標に掲げる。「東京オリンピックも大体25キロぐらいからレースが動いていましたので今回もそのようになるのかな」と想定。「来年の世界陸上東京の内定の条件の一つにも当てはまるのでここを目指して頑張っていきたい」と意気込んだ。
2大会連続出場の一山麻緒(27、資生堂)は「15キロから始まるアップダウンをどれぐらい耐えて、しっかり海外の選手に食らいついて走れるか」がポイントだと話す。夫で日本記録保持者の鈴木健吾(29、富士通)との、夫婦でのパリ五輪代表入りとはならなかったが、鈴木からは「楽しんできてね」とエールを送られたという。「東京五輪のときより良い順位でゴールできたらそれは一番嬉しい」と一山。前回大会の8位超えを目指す。
今年1月に2時間18分59秒の日本記録を叩き出した前田穂南(28)にとっても、2度目の大舞台となる。「起伏を使って距離を走ったりしてきました」と、タフなコースへの対策もしてきた。コロナ禍で行われた東京五輪よりも「たくさんの応援もあるということで、すごい楽しみな部分と。応援の力を借りてしっかり最後まで走り切りたいなと思います」と語った。
2023年のMGCで優勝に輝いた鈴木優花(24、第一生命)は五輪初出場。「初めてだからこそ、海外の選手の雰囲気とかオーラっていうのはすごく当日感じると思う」とレース本番を予想した。それでも「そういったところから気迫とかを逆にこっちももらう気持ちで行きたいですし、感じたことを一つ一つ飲まれずに、もう外から見るぐらいの気持ちで最後は楽しんでレースに臨みたい」と闘志を燃やした。
初出場の赤﨑暁(26、九電工)は「集団から離れないようにっていうのはしっかりと意識して」レースに挑む。ここまでの五輪を見て「オリンピックってのはやっぱ簡単なものじゃないんだなっていうのをすごい実感」しているという赤﨑。「自分のメンタル面をうまく持っていけるように、いい状態にできるように」最後まで調整を続け、「しっかりと練習してきているのでその成果っていうのをしっかりと発揮できるように頑張りたい」と話した。
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