第1試合 花咲徳栄×新潟産大付

第1試合は5年ぶり8回目出場の埼玉の花咲徳栄高校と春夏通じて甲子園初出場の新潟産業大付属高校が対戦します。

花咲徳栄はプロ注目の強打者、石塚裕惺選手が攻守の要です。

打線では4番を打ち、打率4割6分2厘、チームトップの11打点をマークして、1試合の平均で9得点をあげた強力打線をけん引しました。

ショートの守りでも7試合でエラーなしと安定したプレーが光りました。

新潟産業大付属は新潟大会で甲子園出場経験があるシード校を次々と破って、勝ち上がってきました。

打線は打率4割7分8厘をマークした1番の戸嶋翔人選手がチャンスを作って中軸が返すのが得点パターンです。

身長1メートル62センチと小柄ですが、50メートル5秒8の俊足が持ち味で、盗塁はチーム全体の半分近い6つを決めていて、戸嶋選手の出塁が鍵を握りそうです。

第2試合 金足農業×西日本短大付

第2試合は6年ぶり7回目出場の秋田の金足農業と、3年ぶり7回目出場の福岡の西日本短大付属高校が対戦します。

金足農業は現在、プロ野球のオリックスでプレーする吉田輝星投手を中心に準優勝を果たした2018年以来の甲子園出場です。

ことしのチームは、弟の吉田大輝投手が2年生エースで、140キロ台の力強いストレートで押していくピッチングを持ち味にチームを引っ張ります。

西日本短大付属は福岡大会の7試合のうち6試合でふた桁安打を記録するなど打線につながりがあります。

中心は、エースで、打線では5番を打つ村上太一投手で、チームトップに並ぶ12本のヒットを打ち、打率5割2分2厘をマークする活躍を見せました。

OBで、日本ハムの新庄剛志監督から大会前に木製バットが贈られたということで、3年ぶりの出場に先輩たちの期待も高まっています。

第3試合 南陽工×菰野

第3試合は14年ぶり4回目出場の山口の南陽工業と16年ぶり3回目出場の三重の菰野高校が対戦。

公立校どうしの顔合わせとなりました。

南陽工業は山口大会の5試合のうち、4試合を3点差以内で競り勝ちました。

OBで、プロ野球、広島で「炎のストッパー」として活躍した津田恒実さんが座右の銘としていた「弱気は最大の敵」をチームのモットーとしていて、甲子園でもキャプテンの丸山想太選手を中心に攻守で粘り強く戦えるかがポイントです。

菰野はレギュラー全員が2年生ながら三重大会の5試合のうち、3試合で完封勝ちするなど安定した戦いぶりが光りました。

中心は左投げのエース、栄田人逢投手で5試合すべてに登板し、緩急を生かしたピッチングで33イニング余りを2失点に抑えました。

春夏合わせて4回目の出場で甲子園初勝利をめざします。

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