ジャン・ベレニュク選手はルワンダ出身の父とウクライナ人の母を持つキーウ出身のレスリング選手です。

レスリング男子グレコローマンスタイルでリオデジャネイロ大会は銀、東京大会は金メダルを獲得しました。

その後、引退を考えていたということですが、ロシアによる軍事侵攻を受け、ウクライナの現状を世界に伝えるためにも現役を続行し、グレコローマンスタイル87キロ級で2連覇を狙いました。

ベレニュク選手は準決勝で敗れて3位決定戦に回りましたが、ポーランドの選手に勝って銅メダルを獲得しました。

試合後、ベレニュク選手はマットの上で靴を脱ぎ、現役生活を終えることを観客に向けて示すと、大きな拍手が送られました。

取材に応じたベレニュク選手は「すでに金と銀は持っているから銅を取れたことは私のいい歴史になる。次のオリンピックでは37歳になるから今回がちょうどいい引退の時期だと思っている」と決断の理由を話していました。

そして「ウクライナのアスリートは単なるアスリートではなく、いまや、ウクライナの代表者として、国の状況に関する情報を共有している。スポーツの祭典、オリンピックが行われている中でもウクライナでは人々が亡くなっている」などと訴えかけていました。

レスリング男子 ウクライナ選手 一度は引退考えるもパリ大会へ

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