第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に岡山代表として出場している岡山学芸館のエース・沖田幸大(3年)は13日、8年ぶりに「球友」と再会した。

 「久しぶり。全然変わってないなあ」。13日、兵庫県伊丹市の練習会場に着いた沖田に、先に練習を終えた中京大中京(愛知)の一塁手・仲健太郎(3年)が声をかけた。

 仲は熊本県南阿蘇村の小学4年生だった2016年4月、熊本地震に被災。家族で岡山市に避難した。不安な日々を助けたのが市内で入ったソフトボールチームにいた沖田だ。

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 「センスの塊。すごくきれいな打撃フォームでした」と沖田は振り返る。1学期が終わって仲は熊本に帰ったが、沖田は「もっと一緒にやりたかった」という。

 「岡山に来た最初の頃は『早く帰りたい』雰囲気で、静かだったのに、すごく明るく元気になっていました」と沖田。

 両校はトーナメントの同じ山に入り、ともに初戦を突破。15日の2回戦で中京大中京は神村学園(鹿児島)、岡山学芸館は掛川西(静岡)と対戦する。「『お互い次勝って、3回戦で絶対にやろうな』と言いました」(大野宏、渡辺杏果)

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