■第106回全国高校野球選手権記念大会 第10日 3回戦 石橋 0-5 青森山田(16日・甲子園球場)

青森山田(青森)が石橋(栃木)に勝利し夏の甲子園では25年ぶり、また春夏連続となるベスト8進出を決めた。試合は1回裏に4番・原田純希(3年)に今大会第6号となる2ラン本塁打が飛び出し先制。その後も強打が光り追加点を重ねると5ー0とリードを広げた。投げては先発の下山大昂(2年)、2番手の菊池統磨(2年)、3番手・櫻田朔(3年)の完封リレーで守り切った。

7年ぶり12回目の夏の甲子園出場となった青森山田。2回戦では長野日大(長野)と対戦し3回に連打で一挙4点を先制。4回には佐藤洸史郎(2年)のソロ本塁打、7回にも連打で4点を加えるなど得点を重ねた。先発したエース右腕・関浩一郎(3年)は9回8奪三振1失点の好投で勝利を手繰り寄せた。

この試合の先発マウンドに上がった背番号11、右腕の下山は1回表、2死から3番・鈴木雅明(2年)にセカンドへの内野安打で出塁を許すも4番・入江祥太(3年)を遊ゴロに打ち取り無失点の立ち上がり。

試合が動いたのはその裏、石橋の先発・柳田瑛太(3年)に対し1死走者無しから2番・佐藤隆樹(2年)が中安打を放つと盗塁を決め2死二塁のチャンスを迎えた。すると4番・原田が3球目のストレートを振り抜くとセンターへの2ラン本塁打となり2点の先制に成功した。

さらに2回裏には6番・橋場公祐(3年)が四球、7番・蝦名翔人(2年)が石橋の2番手、右腕の入江から左安打を放ち出塁するとその後送りバント失敗も相手サードの悪送球で1死二、三塁にチャンスに。9番・下山の打球は二ゴロも、その間に三塁走者が本塁へ帰り3点目を加えた。

下山は毎回走者を背負うも要所を抑える投球で無失点に凌いだ。3点のリードで試合は後半に入り6回裏、8番・菊池伊真(2年)が中安打、1番・佐藤洸が右安打を放ち追加点のチャンスを作った。すると2番・佐藤隆にレフトへの適時打が飛び出し4点目を奪った。

終盤に差し掛かった7回表からは2番手で背番号17の右腕、菊池統が登板し好リリーフを披露。7回裏には先頭の4番・原田が右二塁打を放つと5番・吉川勇大(3年)が送りバントを決め1死三塁に。続く6番・橋場にレフトへの適時二塁打が飛び出し5ー0と突き放した。

そのまま5点リードで9回表は3番手でマウンドに上がった背番号10、右腕の櫻田が石橋打線に反撃を許さず試合終了。勝利した青森山田は準々決勝進出となった。

※写真は青森山田・原田純希選手

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