【明治安田J1リーグ】FC東京0−0東京ヴェルディ(8月17日/味の素スタジアム)
【映像】体当たりでどつき倒し→入り乱れて猛抗議のシーン
意地と意地がぶつかり合うダービーにふさわしいと言うべきか。FC東京と東京ヴェルディの“東京ダービー”で、危険なアフタータックルを皮切りに両チームが入り乱れるヒヤリとする事態に。スタジアムではブーイングが鳴り響く中、ファンの意見も真っ二つに分かれている。
今季2度目のダービーマッチは、ゴールレスで迎えた19分に火花が散った。ホームスタンド側で激しい球際の戦いが連続し、まずはFC東京のMF荒木遼太郎が足を痛めて倒れ、次に東京VのMF森田晃樹が倒される。主審のホイッスルが鳴る中、FC東京のMF小泉慶がボールとは関係ないところでアフタータックルを仕掛け、東京VのDF谷口栄斗を吹き飛ばした。
このプレーに対して東京Vの選手が詰め寄って猛抗議し、FC東京の選手も集まって両者が入り乱れる。スタジアムには大きなブーイングがこだまし、両チームのベンチも総出でヒートアップした。主審がうまくコントロールしたことに加え、谷口がすぐに起き上がってプレーを再開させる意思を示したことで、乱闘騒ぎにはならず。最後は小泉と谷口が握手をして事なきを得た。
解説を務めた水沼貴史氏は「谷口はすぐに立ち上がってボールを取り、『大丈夫、大丈夫』と示していて、変にアピールすることなく良いんじゃないですか」とあくまでもクリーンに戦うことを貫いた緑のディフェンスリーダーの姿勢に賛辞を送った。
2003年から2017年までFC東京でプレーした解説・徳永悠平氏は「お互いこの雰囲気に熱くなるのは仕方ない部分もありますね。選手はどうしても感情が出てしまうので、そこをいかに冷静にコントロールするかはレフェリーはすごく大変だと思います」と自身も体験したダービー特有の雰囲気について言及した。
さらに水沼氏は「中村主審が小泉に「謝ってきな」と言いに行ったと思うんですけど、その前に2人はちゃんとお互いをリスペクトし合っていましたからね」と加えた。
この局面に対してSNSは賛否両論。「あれでカード出ないのか」「これでカード出なかったら終わり」「流石にやりすぎ」「いやいやこれはアフターじゃん」「カードなしとかまじ?」とファウルにお咎めがなかったことに難色を示すものもあれば、「これくらい気持ちあった方がいいっしょ」「小泉の気持ちは感じた」「魂感じましたw」「小泉好きだわ笑」と小泉を擁護するものもあり、スタジアム外でもサポーター同士のダービーらしいマッチアップが勃発していた。
キックオフ前から両チームのファン・サポーターが大きな声でチャントを歌い合う超満員の味の素スタジアムで行われた東京ダービーはゴールレスの痛み分けとなった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)
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