石田充 アナウンサー
いよいよマジック点灯かといわれる首位攻防戦(8月20日(火)~22日(木)巨人 vs. 広島)について見ていきましょう。現状の順位表です。

セ・リーグ順位表(19日現在)
     勝差 残り試合
1 広島  ー   39
2 巨人  1.0  34
3 阪神  5.0  32
4 DeNA 8.5  35
5 中日  12.0  32
6 ヤクルト 13.0 36

カープ残り試合
巨人9 阪神6 DeNA6 中日9 ヤクルト9

カープは1ゲーム差をつけて首位に立っています。残り、カープは39試合ですが、自力優勝の可能性があるのがこの上位2チームなんです。残り39試合の内訳は、ジャイアンツとは9ゲームを残しています。

では、20日からの首位攻防戦、どうなったらマジックが着くのか。

3連勝をすると、「マジック30」点灯といわれています。どういう仕組みで点くのか、見ていきましょう。現状、1ゲーム差なんですが、3連勝すると順位表はこうなります。

3連勝ならば  残り
1位 広島 ー 36
2位 巨人 4.0 31

3試合勝つと、ゲーム差が4に広がって、残りゲームがカープは36。ジャイアンツは5試合少ないということになります。この残り、カープが5試合多いというのが “みそ” です。

5試合すべて勝利するとさらに2.5ゲーム差
4.0+2.5=6.5差>広島 vs. 巨人 6試合
残り36試合中、巨人戦以外の “30試合” を全勝すれば自力V=M30

ジャイアンツよりも多い5試合全部をカープが勝つと、1試合当たり0.5ゲームの差を広げる。さらに2.5ゲーム差をつけられる計算になるんです。なので、この4.0差に2.5を足すと、最大6.5ゲーム差をカープはつけることができて、直接対決の9試合中、3試合はカープが3連勝した想定ですので、6試合で6.5ゲーム差。もうジャイアンツは抜けません。なので、カープにM30がつくことになるんです。

ただ、カープの条件は、“ジャイアンツ以外の30試合に全勝したら” 、自力優勝です。それがマジック30。

田村友里 キャスター
うわぁ、なんか数学みたいになってきた…

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
マジックの「M」って点いたり、消えたりするからマジックって呼ぶんです。知っていました?

田村友里 キャスター
それは知っていました。

石田充 アナウンサー
ただ、わたし、ネガティブなのでこういう順位表の可能性があるんじゃないかなと思って…。もし、ジャイアンツと勝ち・負け・引き分けが今後、一緒になった場合、どうなるのか。セ・リーグの順位決定ルールは、①勝率、②勝利数の高い方、多い方です。これが並ぶと次に大事になるのが、③直接対決の勝率です。

交流戦の成績
広島 10勝8敗
巨人 8勝9敗1分

今シーズン、カープはジャイアンツよりも上でした。交流戦で上ということは、パ・リーグ相手に勝っているんです。セ・リーグ相手ではどっちが上かというと、ジャイアンツが上なんです。

勝ち・負け・引き分けが全く一緒だった場合は、直接対決で勝ち越しておきたい。わかります? 5勝4敗だと並んでしまって、セ・リーグのみ(125試合)の勝率でジャイアンツが上に行ってしまう。

だから直接対決で勝ち越しておきたい。残り9試合、20日から東京ドーム3連戦。9月はマツダスタジアムで6試合を残しているんですけれども、“理想は6勝3敗以上” 。これで直接対決で上に行けるということになります。

田村友里 キャスター
なるほど。

石田充 アナウンサー
ただ、こちらを見てください。

今シーズンの広島 vs. 巨人
東京ドーム 2勝6敗1分
マツダスタジアム 4勝1敗2分

今シーズン、マツダスタジアムではジャイアンツ相手によく勝っています。東京ドームはちょっと苦手。だからこそ、20日からの3連戦、いい成績を残すと、いろんな意味で今後の可能性含めて有利に働くことになります。

田村友里 キャスター
とにかく勝てばいいってことですね。

天谷宗一郎 さん
(笑)

田村友里 キャスター
すごく難しかったけど、勝てばいい…

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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